般若心経を生きる…松原泰道②
錆は化学作用で、酸素に触れたり、水分に触れたりすると生じる現象です
八ヶ岳は西風が通常ですが阿弥陀岳から巻いた風が当たるので注意が必要です
この現象を、仏教思想では、隠れた可能性が縁(契機・条件)によって結果を生じるという縁起観で解釈します
鎖場ではCLのT・K氏がサポートしてくださいます
すなわち、鉄には外部の契機だけでなく、鉄の内部にも錆びる可能性があるから、酸素や水分に出会う縁によって錆びるのだとするのです
左は断崖
このことは、人間が悪をするのは、外界の社会のせいだけでななく、人間の内部に悪をせずにはおれない可能性を蔵している事実を示唆するのです
よく階段を取り付けて下さいました
ここでいう悪は、法律的な悪ではなくて、人間的な煩悩のことです
落石にも注意です
人間の心に秘められている煩悩が、何かの縁で生じて人を滅ぼすというのです
中岳
この事実をもう少し深く考えてみましょう
赤岳の山名の由来である酸化鉄による赤褐色の岩肌
確かに鉄はさびる可能性を持ちますが、同時に磨けば輝く鏡になる可能性も持っています
力強い足取りです
人間も煩悩に錆もしますが、反面には、縁によっては、煩悩を光る仏の智慧に高める可能性を持っているということなのです
階段があるからこそ登れる
したがって、仏教の人間観は、性善説も性悪説もとりません
ハイマツ帯
釈尊は、「人間は生まれながらに善でも悪でもない、無記の存在である」と答えております
ちょっと堪えているようです
「記」というのは〇とか×とかを付けることはできないということです
ガスってきました
to be continued
青文字は、1993年11月号「プレジデント」に掲載された記事から
将来、学びなおそうと残していました











