誰が社長を選ぶのか
「私を社長に選んだ根拠は何ですか。分からないとやっていけない」。後任に指名された時、社長にこんな質問をした
昭和28年国指定「丸亀城」から讃岐富士
天守は万治3年(1660)に完成、日本一小さな現存木造天守です
社長や最高経営責任者(CEO)の重責を果たすには「なぜ選ばれたか」がよって立つ基盤になる
美麗な富士型
企業が置かれた状況に能力が合い、社員も納得して、前任の影響力も残らない
二の丸で集合写真
こうした理由で選ばれたと自覚できれば自信を持って経営に臨める。どうすれば可能になるのか
海抜50.5mの三の丸
3月に示された企業統治指針(コーポレートガバナンス)の改定案では、後継者計画について取締役会が「策定・運用に主体的に関与」するように明示した
丸亀港と瀬戸内海
後任選びが社長やCEOの「不可侵権限」だった時代は終わり、社外取締役が力を増すように見えるが、外部から来た社内を知らない人だけでトップを決めても社員は納得しない
東・坂出方面
唐破風や千鳥破風で意匠を凝らしています
昇進が社員の動機づけとなる日本の文化ではなおさらだ。企業統治指針で求められるのは「後継者選びにあたっての社内と社外の役割分担」だ
本丸3層3階木造天守から南方面の眺望
慶長2年(1597)、生駒親正が丸亀城築城に着手
社長が都合の良いように決めてしまうリスクを避けるため、社外の目は必要だ。一方で社外だけで決めてもよくない
急な階段です
元和元年(1615)一国一城令で丸亀城廃城となる
使命はCEOの責任で行い、社外取締役は選考の過程を丁寧に監視すべきだ
西方面の眺望
寛永20年(1643)、藩主・山崎家治、丸亀城再築
社長が居座り、交代させなければならないケースでは、後任候補は社外主導で決めることになる
滑ったら大変です
万治元年(1658)、京極高和、丸亀藩主となる。6万67石
少なくとも3年かけて、取締役会全体で候補の選抜や育成、選任に取り組むべきだ。候補のリストが提供され、会社を離れた場で経営課題を話し合い、生い立ちから聞き出すインタビューが繰り返された
手摺が付いているから安心です
万治3年(1660)、丸亀城天守完成する
社外が十分な情報を得たからこそ、社長と社外の総意で後任が決まっていった。多くの人が関わった厳しい選考過程を経れば、新社長の基盤は強くなる
入城の際スリッパに履き替えます
昭和18年(1943)、丸亀城天守国宝となる
平成9年(1997)、築城400年祭行われる
青文字は、日経「一目均衡」より抜粋











