2日、恩師のAm氏を訪ねた

玄関に万年青「おもと」が置かれていた

冬でも枯れずに青々としている。耐寒性があり観葉植物として正月飾りに使われる。新居の玄関に飾ると縁起がいいと言われている

m

氏は現役時代は気象庁に勤めていた。かっての同僚の方々が11月に氏を訪ねてこられたとのこと。その仲間の方々が執筆された「氷海に閉ざされた1296時間・第12次南極越冬隊の記録」(山田知充著)を見せて頂いた

彼らは、難曲をどう乗り越え、帰還したのか?日本の南極観測史上最高の54日間にわたり氷海に閉ざされ身動きが取れない状況、ビセットを経験した。分厚い密群氷から脱し、どのような観測成果を得て、日本に帰還したのか

小生の目に止まった一部をご紹介いたします

7月13日、待ちに待ったサンライズを迎える。その時間が迫ると隊員はその瞬間を撮ろうとカメラを北に向けて構える。しかし雲が厚くて姿を現したのは、5日後の17日になってようやく晴れた

太陽が地平線上に顔を出し、眩しい光が一帯を染め、その真っ赤な日輪を見た時シャッターを切った

 

その瞬間、体一つひとつの細胞が歓喜の雄叫びを上げ、その叫びが足のつま先から頭のてっぺんまで、さざ波のように伝わって五体を満たし、自然に顔がほころぶのだった。50日続いた夜だけの生活が開け、久々に見た太陽がこんなに根源的な喜びをもたらすものとは知らなかった。人間も地球上の生命体の一つであり、他の動植物と同じように太陽の恩恵に浴しているのだと無条件に感じた瞬間だった

太陽は少し上がって水平上を転がるように西に動いて沈んでしまった。その間15~20分位か。その様子を写真に撮るのは1コマのフイルム上に何度もシャッターを押して撮るために、フイルムが巻き上げられないように巻き上げ用の孔を1枚分だけ切っておく、あるいはシャッターを解放してレンズキャップをつけておき、何秒間かキャップを外して露光してキャップを閉め、何分かの後にまたキャップを外して露光することを繰り返す。どちらも面倒なので、多くの隊員は単に写真を撮り、後は転がるように移動して沈む太陽の一部始終をしっかり目に焼きつけている