風姿花伝

「住する所なきを、まづ花としるべし」

1つの場所に安住しないことが大切である

五竜岳を最初に見たのは今から25年ほど前

家族で五竜遠見へスキーに出かけた時「アルプス平駅」から眺めた

そして、いつか登りたいと思った山です

「花と、面白きと、めづらしきと、これ3つは同じ心なり」

同じ演目ばかり演じていては珍しさが無くなるから、別の演目に変えていくことが大事だということ。一度何かやって好評だったり、自分が得意とする芸に安住してはいけない

雪に覆われていて、崇高で厳格な山との印象を持った

今までやってきてうまくいったのだから、これ以上やる必要はない。同じことをやっていればいい、という心こそがダメなのだ

冬山はとても人を寄せ付けるような雰囲気ではなかった

自分の成功体験をコピーしていればよいという意志になりがちだから、組織にとっては下手をすると有害な存在になる

五竜から続く白馬連峰の白峰は神様が坐す尊厳なものと思われた

むしろその成功体験を否定して、「いや違う方法もある」という人が出て来なかったら、組織の成長は止まってしまう

ゴンドラとリフトを乗り継いで、苦労なくゲレンデに立った

それをどんなことがあっても認めない人が伝統的な価値観を主張する場合は、安定や和を保ちたいというよりも、今までの枠の中で既得権益を守りたいだけかもしれない

アルプス平の雪どけは6月、チングルマやウルップソウが咲き、7月には、ヒマラヤの青いケシやエーデルワイス、コマクサなどの高山植物が花開く

どこかに世阿弥の言葉を掲げていて、常に目にしていたなら、心の中に一生下積みでいるような謙虚さが育ったのではないか

雄大な北アルプスと可憐な高山植物が競演し、人々を魅了する

世阿弥の芸は、心の持ち方が作り出したのだろうと『風姿花伝』の言葉が教えてくれる

王冠のような五竜岳

『安住してはいけない』。見習いたいが、なかなか難しいことでもある

白馬三山

仏様の顔にも見えますね

妙高・戸隠・雨飾が並ぶ神々の嶺

山名が特定できません

気高い山容

青文字は、奈良新聞文化欄「世阿弥の言葉」より