大機小機「エクセレント企業を求めて」

日本の名門企業の揺らぎが続いている。最近の代表事例ともいうべき東芝の場合、一応の決着がついたものの、かつてのような名門として立ち直れる保証はどこにもない

8月28日4:45分、唐松岳山頂小屋から唐松岳を撮る

この東芝と入れ替わるように、神戸製鋼所に問題が生じた。これらが意味するところは、企業には栄枯盛衰がつきものだとの事実である

雲間から黎明の明かり

経営者が過去の栄光にしがみつくことなく、果敢かつ注意深く挑戦しなければ、いずれは落ちこぼれるとの教訓である。米国を見ると、IBMやGEが必死に事業の刷新を図り、生き残ろうとしている。それでも勢いに欠けるのは明白である

明けの牛首

この2社と対比して、日本の名門企業の多くはどうなのか。事業の抜本的刷新もなく、過去の内部管理体制や経営層を含めた人事制度を無批判に踏襲するだけではないのか。本当に心配になってしまう

蒼茫とした雲海にそよぐ穂をつけた植物

東芝が巨大損失を計上した事例を外部から見て感じるのは、大規模な買収案件や新規事業案件に関して、「世界一のわが社の力をすればちょろいもの」とのおごりである

モルゲンロート

それらの案件に潜むハードルやリスクを軽視もしくは無視したのではないか。次に現場感覚のなさである。トップたるもの、現場に足を踏み入れ、事業の状況や担当者の生の声を聞くべきである。そうすれば肌感覚も磨かれる

雲海

経営層はどうしても裸の王様に祭り上げられる。裸にされないために、自ら服を探すのが常道となる。もう一点、部下の責任体制を明確にし、責任の重さに応じた成果主義を徹底すべきである

朝焼け

旧来の日本のシステムでは、適当に上司の命令に従うふりをして、長時間椅子を温めるだけで給与が得られる

1年1年歳を重ねる

これでは従業員の健康というよりも、会社自身をむしばむ

アンチエージング(年は取りたくありませんね)

日本のエクセレントな経営者の次の言葉をかみしめたい。「一流の製品を作って売るのは企業の必要条件でしかない。大きくもうけないと十分条件を満たせず、従業員に幸せは来ない」

朝を迎えた劔

優秀な人材なら、いつ雇ってもいい。なぜ4月入社にこだわるのか

牛首と五竜岳

従業員に十分なインセンティブを与えなければ、優秀な者から辞めてしまう

唐松岳への稜線

社外取締役として名門企業の元経営者ばかり招いて、どれだけ役に立つのか

イワツメグサ

青文字は、10月19日付日経「大機小機」より