禅の言葉「歓」…酒井大岳

「かん」と読みます。「よろこぶ心」

鹿島槍ヶ岳(左端)から、吊り尾根、八峰キレット、口ノ沢のコル、北尾根ノ頭、G5、G4と連なる尾根

自分に嬉しいことがあった時の喜びとは違います

鹿島槍ヶ岳と雪渓

カクネ里雪渓:立山連峰の3ケ所に続き国内4例目の氷河と確認された。雪渓は標高1795m~2160mで、氷体は雪渓の下層にあり、厚いところで約40m、長さは約700m。多量の雪が解けずに残った万年雪が押し固められてできたもの。カクネの里は平家の落人が住んでいた「隠れ里」があったという伝説があり、そこから転じた

人の幸せのために役立った時の歓びをいうのです

白馬鑓ケ岳

「歓喜心」(かんきしん)といえば、仏法に出合い、その道を歩めることのよろこびを意味します

爺ヶ岳北峰&南峰

ネパールの山間部に小中一貫校を建設した時、5人のうち2人の子供が目を患っていたので、日本からビタミンAの錠剤を運んで飲ませ続けました

中遠見山2037m

ところが、ある年行ってみると、各教室の壁の野菜や果物の絵が貼ってあるので、通訳に聞いてみると、「ビタミンAを含むものを自分たちで生産しよう」という呼びかけだったのです

左端・爺ケ岳と鹿島槍ヶ岳

この立ち上がりに私たちは涙し、「喜ばれる歓び」をしみじみ感じました

ケルンの先に五竜岳

仏さまの教えを伝えて多くの人に喜ばれるのを「法悦」といっています

白岳から大黒岳、牛首、唐松岳の稜線

悦は歓と同じ意味を持ちます

鹿島槍ヶ岳2889m

病気が治ったときの本人の歓び

右から、2658mのピーク、五竜岳、G4、G5,北尾根ノ頭

看護を続けた人たちの悦び

右雪渓の上に菱型の紋ができる

これを「喜ばれる悦び」といい、一字で「歓」といっています

遠見尾根

青文字は、「禅の友」5月号より