三国志の魅力…②

一人一人の志が輝く時代へ

三国志の数ある英雄の中で、中国人が今も深く関わっているのが関羽です

巨岩の塊・五竜岳

関羽は、受けた恩義には必ず報いる「義」の人

唐松岳~五竜岳への稜線

雪渓が残る立山連峰

手前は東谷山尾根

この生き方は関羽の出身地である解県の塩商人をルーツとする山西商人の模範となりました。山西商人は成功し、商人が行くところ、関羽を祀る関帝廟を建てます

御前沢カール、内蔵助カールがはっきり見えた

こうして関羽信仰は中国全土に広がり、華僑の進出とともに海外にも広がりました

武藏谷、平蔵谷、長次郎谷も見えた

函館や横浜にもありますが、関帝廟は世界各地の中華街の中心であり、華人コミュニティの中核なのです

ハングルで書かれた山頂標

「演義」は120回で構成されますが、関羽が登場しないのは、わずか18回。物語の途中で亡くなった後も登場し、蜀を守ります

立山三山

吉川英治は、ここまで関羽に光が当たるのが不思議だったでしょう。関羽中心を止めて、曹操と諸葛亮の物語としての「演義」を作りました。これが『吉川三国志』です

雲海に浮かぶ槍ヶ岳

三国志のテーマは「治乱興亡」です

ケルン&五竜岳

時代が激しく動く中で、人々の生きざまを抽象的ではなく、具体的に描いているのが特徴です

牛首から大黒岳への稜線

つまり、人間としての生き方を考えさせられる材料なのです

唐松岳山頂小屋

生き方は、平和な時代よりも乱世の時代の方が示しやすい

唐松沢

「演義」の決定版・毛宗崗本を書いた毛宗崗は、三国志の読みどころとして、「人材の豊富さ」を挙げています

不帰嶮から天狗の頭、白馬鑓ケ岳

「古今の人才(人材)の多いこと三国より盛んな時代はなかった」と

山荘全景

実に多種多様な生き方が出てきます。諸葛亮が劉備に忠義を尽くす人生に感銘を受けてもいい

唐松沢から湧き上がって出来た雲海

青文字は、聖教新聞「三国志の魅力」・・・早稲田大学文学学術院・渡邉義浩さんに聞くより