なぜ生きるのかを知るために、人は生きる
なぜ山に登るのかを知るために、人は登る
淳子のてっぺん
エベレスト?女なんかに登れるもんか
天狗の頭2812m、白馬鑓ケ岳2903m
そんな男の言葉に負けん気を発揮、女性だけの隊で頂を目指し、8848mに立った
唐松沢、不帰沢、天狗沢に雲が湧く
2016年10月に逝去した登山家・田部井淳子。男女差別が色濃い時代、女性として初めてエベレスト登頂に成功した彼女は、どのように生き、どのように山に魅入られたのか
山頂ケルン
その物語を、直木賞作家・唯川恵が完全小説化
西に立山連峰
山を愛し、家族を思い、人生を慈しんだ淳子が、その“てっぺん”至るまでの、辛く苦しくも、喜びと輝きに満ちた日々
西唐松沢
いつか、実在の女性の人生を小説という形で書いてみたいと思っていました
不帰嶮東岩峰
様々なご縁が繋がって、田部井淳子さんと出会いましたが、今になってみると、「田部井淳子を書く」ということは、ずっと前から決まっていたことのような気がします
不帰嶮1峰・2峰・3峰
「ママ、おかえり」飛びついてきた梢を淳子はしっかり抱き上げた。半年分、大きくなった重みが両腕に嬉しい
劔鋭鋒
「ただいま」言ったとたん、涙が頬に溢れていった
五竜をバックに
エベレストの頂上に立てた喜びは深く、確かなものだ
劔岳
だからこそわかる。ここが、こここそが、私のてっぺん
淳子は長かった登攀がようやく終わったことを噛みしめていた
穂高連峰・槍ヶ岳の姿も
一生懸命、悔いなく、「あぁ面白かった」と生きてきた妻・淳子は、今は存在しないけれど、その生き方が読者の皆様に届くことがうれしく思います(田部井政伸)
青文字は、読売広告欄「淳子のてっぺん」より











