流れる星は生きている・・・②

満州脱出 母の闘い・・・藤原正彦(新田次郎次男)

観象台(今の気象台)での責任を選び、駅で家族と別れる父(藤原寛人、後の新田次郎)が、ふと戻ってきて私の頬に巻いてくれた手ぬぐい

5基の御神輿が揃う住吉神社拝殿(忍は数年前より不参加)

この原点と、現実派の母、武士道精神の父という両親から得た影響が、後に日本と日本人のあり方を考える時の支柱になった

住吉本社の御神輿

美醜の情緒

あの戦争は、日本人のあり方に大きな影を落としてきた。数学者として諸国で知己を得る中で、日本に懸念を覚えるようになった

子供祭囃子が奉納されます

40代後半から国内外の歴史書を、何百冊も読破した。例えばGHQ史観、東京裁判史観を刷り込まれ、祖国への誇りを失った日本人

長年に亘り子供たちに祭囃子を教えている南高四氏

学校の授業にも取り入れられているようです

帝国主義などに見る「論理」妄信の危うさ。米国の属国に甘んじ、経済至上主義に奔走する人々

中川宮司・区長・氏子総代が勢ぞろい

私たちは、日本の自然と四季の中で日本人が長年育んできた、美しい心と情緒こそが、最大のとりえで強さの源だということを、見失っていないだろうか

ご芳志が授けられました

父母の家族愛を原点に、私は日本の自然や文化を通じた郷土愛、祖国愛を持つことが、人生の土俵際で底力になると実感してきた

南志見地区からも沢山の人が満州に渡り、多くの方が亡くなられました

でも戦後日本人は、汚れた「愛国心(ナショナリズム)という言葉とともに祖国愛(パトリオティズム)」も捨ててしまった。それでは誇りは生まれない

父も満蒙義勇団として大陸に渡りましたが、母の葬儀で一時帰国し難を免れました

帝国主義は、強い者が弱い者をむさぼり食うことを合法化した。どんなに論理が通っていても、それを妄信するのは誤りだ

子供の頃、境内はたくさんの人で賑わったのですが

弱者への視点など「情緒」を加え、バランスの取れた論理の出発点を選ぶべきなのだ

奉納相撲大会も行われた

日本の武士道などで培われた、惻隠の情(思いやる心)、卑怯を憎む心など、美醜の情緒が役に立つ

昔の光今いずこ・・・

戦争の制動力となるのは「教養」だ。しかしそれが今、危機にある。教養は、本や新聞で得た知識を体系化して培われる

欄干に腰を掛け神事を見守る

ところが今の若い世代は、携帯で知識ならぬ情報を得るだけ。日本人の美的感受性と情緒を支えてきた、文学などの活字文化は衰退の一途だ

手前、尊利地の氏子総代(同級生のN・S氏)、隣は区長(K・U氏)

青文字は8月14日付読売新聞「満州脱出・母の闘い」より