山の日特集・中高年の遭難増加

中高年を中心とした登山人気で頻発する事故を背景に、山で起きるけがや病気の専門知識を持った「山岳医」のニーズが高まっている

南葛城山に憧憬の念を抱く岳人は多い。それは和泉山脈の最高峰という理由だけでなく、原生林の山と谷の美しさが憧れを呼ぶからだ、といわれる

サカモギ谷へ降りる道(ザイル、ロープ必需・一般の人は無理です)

日本登山医学会が2010年から導入した「認定国際山岳医」を取得する意思は年々増加。体調管理などの助言が受けられ、登山者に好評だ

南海紀見峠からの岩湧コースを阿弥陀山分岐まで登り、和泉主稜線伝いの殆ど平坦な林道を辿れば、さしたる苦労もなく山頂を踏める

野谷林道への道は荒れたところが多くお薦めのルートとは言えない

7月上旬、札幌市西区の北海道記念病院の登山外来診察室。K・Y医師は「ゆっくりしたペースで登れば問題ないですよ」と、狭心症を患う男性(73歳)にアドバイスした

JR高野口駅や蔵王峠に向かうとなると、相当な健脚が求められる。5月に下見に来た時、このコースを一人で歩く御仁がいた

医師が手にするのは運動時の心臓の負担を分析した検査結果

南葛城山山頂周辺は原生林に覆われていたが、2002年春に不法伐採されたのが惜しまれる

男性は「普通の先生からは、こんな具体的な話は聞けない。登山を続けたいのでありがたい」と不安を拭えた様子だった

下見をしただけに自信を持って歩くF渓春氏

O医師は長野出身で、趣味で世界の山を巡っていた40歳の頃に山岳医を志した

オカトラノオかな?

ネパールでの登山中に高山病患者に出会ったが自信を持って治療できず悔しい思いをしたのがきっかけだ

ヒノキと自然林の混合帯

専門的に山岳医療を学ぼうと、09年に単身渡英。10年に日本人初の認定国際山岳医師となり、13年には史上最高齢の80歳でエベレストに登頂した三浦雄一郎さんのチームドクターも務めた

ヒノキ林(少し手入れが欲しいですね)

15年の山岳遭難は過去最悪の2508件で、16年も2495件と高水準が続く

13:54分、ノゾキ平

06年は1417件で、10年間で1.7倍以上に増えた。16年の死者行方不明者は319人で、約7割が60歳以上だった

小生も仲間入り

認定国際山岳医は欧州で始まった制度で、講義や登山実技を通して10年から国内でも認定を受けられるようになった

ここから本格的な下りとなります

取得者は7月末現在で35人。低体温症を予防するために糖分の小まめな摂取を心がけることや、余裕のあるコース設定で遭難を防ぐなどの注意点を指導

トレーニングをしていない人にはちょっと厳しい

青文字は8月8日付、日経夕刊より(明日に続く)

※山と高原地図参考