そこに低い山があるから・・・②
1日で15か所登頂も
全国行脚し272の低山制覇
地域の歴史や文化再発見
学生時代はワンダーフォーゲル部、社会人になってから仕事の合間を縫って「日本百名山」をすべて制覇した。もともとは多くの登山家同様高さや美しさを求めていた
翠薫山577m、金毘羅山573mの樹氷
天保山と出会ったのは、ちょうど百名山を登り終えて、喪失感を抱いているときだった
雪がしきりに降っています
興味をもってネットで調べてみると当時、国土地理院の2万5000分のⅠの地形図には低い山の定義に当てはまるものが全国に149座あった
厳寒の中、凛として咲くサザンカ
2001年から登り始め、05年には全ての山を制覇した。多い時には1日で15か所登ったこともある
雪の降る里
149座を登り終えて、次は地図に載っていないが、地元の人が愛着を持って名前を付けている山にとりかかった
ロマンチック街道
実は、地図に載っていない山山は全国に多い。天保山も1993年に地図から名前が消えたが、地元の有志の活動によって返り咲いた経緯がある
冬を彩る
日本一は3㍍
仙台の日和山は東日本の大震災の津波により、山肌が削られ更地になってしまった
焼杉山718m
標高は6mほど、天保山にその座を奪われるまで、日本一低かった。私も訪れたが、野鳥の楽園で、美しい緑が印象的だった
時おり青空が覗きました
数年たった今、日和山があった場所には標識が立てられ、訪れた人々がケルンを積んでいる。その成果か日和山の標高は3㍍と記されている
古民家
日本一低い山となった日和山が復興の一助となることを願ってやまない。登るうちに、低い山の歴史や文化にも興味を持つようになった。人里に近い分、生活とのかかわりが深い
箕裏ケ岳433m
里山、古墳、城山などの低い山の定義に当てはまることが多い。特に多いのが神社だ。社の名前がそのまま山の名称になっている。そのため、神社が廃れると、山も忘れられてしまう。山の名前は、人々の暮らしの痕跡なのだ
翠薫山稜線
登りたい山はまだまだ増え続けている。低山巡りは日本を再発見する旅でもある。低い山を通し、地域の歴史や文化を知る。背景に隠された物語を楽しみつつ、低い山登りを続けていきたい
三千院へ向かう途中、女子が雪だるまを作っていました
帰りに出来栄え見るからちゃんと作っといてね!と声をかけました
青文字は日経文化欄「低山俱楽部隊長・加藤浩二氏の投稿文より











