救済は出家者の義務

書かなきゃ生きていたってしょうがない・・・瀬戸内寂聴さん

作家として僧侶として意欲的な94歳。今年新たに、若い女性を救う活動「若草プロジェクト」も始めました。社会とかかわることへの信念とともに、自らの来し方、行く末を語ります

生駒山東側山腹を北へ進みます

90歳を超えてから腰の骨折、がんの手術と苦難に見舞われたが、復活を遂げて旺盛な活動を続けられています

落葉を踏みしめながら、バスの時間に間に合うように急ぎます

「もう体が動かないから、遠くへは行かれない」と言いながら、法話で人を励まし、雑誌連載を行い、暴力などに苦しむ女性らの救援にも力を尽す。生ある限り、社会と切り結ぶことをやめない

参加者は老若男女、体力差がありますが一定の速度を守ってくださいます

落葉がクッションになって心地よい感触です

晩秋の京都・嵯峨野。寂聴さんが過ごす「寂庵」の庭では、木々の紅葉が深まっていた

間が出来ると立ち休憩で調整します

「ちょうど昨日、得度してから43年の記念日だったの。出家というのは一度死ぬということ。そして生き返らせてもらっているという感じですね。一度死んでいると思うと、皆が躊躇するようなことでも、簡単に考えられる」

中間駅「梅屋敷」

ときに世間をあっと驚かせる行動力の秘密を、明るい笑顔で語る

宝山寺茶所裏手の紅葉

このお寺に祀られている歓喜天は「生駒聖天」さんとして親しまれ、商売繁盛の神として、また現世の願いを余すことなく叶えてくれる霊験あらたかな神として信仰されています

今年は掌編小説、闘病記、対談集を刊行し、最後の長編小説と公言する「いのち」の連載を始めた

もち米の藁で編んだ大注連縄

困難を抱える若い女性を助けようと10月から本格的に動き出した「若草プロジェクト」の呼びかけ人代表も務める

宝山寺境内

毎年12月16日に法要後、「六根清浄」の掛け声とともに、大鳥居に吊り下げられる注連縄

貧困や家庭での暴力、いじめなどについて相談を受け付け、解決のノウハウを持つ支援者とつなぐ試みだ

大鳥居は元々、参道入り口の近鉄生駒駅前にあったが、区画整理のため、昭和57年に宝山寺境内に移築された

弁護士の大谷恭子さんに声をかけられたのが、プロジェクトとの出会いだった

近鉄生駒駅前にある生駒ケーブル駅名は、今も「鳥居前」駅のまま、残されています

「元日本赤軍の重信房子さんの弁護もした人で、非常に尊敬しています。そして、もう一人の呼びかけ人代表の村木厚子さんは、無実の罪で裁判にかけられたが堂々と闘って戻ってきた元官僚です。この二人がやろうとすることなら間違いないと思いましたね」

宝山寺灯籠参道

秋の彼岸万燈会は素晴らしい

参道と境内に展開される燈篭が幻想的な雰囲気を作り出します

「若い人たちは人知れず苦しんでいる。かわいそうな子が、私のところにも来ています。肉親に性的虐待を受けた女の子なんてたくさんいるんですよ。そのとき、驚くことにお母さんは娘でなく夫側に立つの。油断していたからだ、とか言うのね。娘はお母さんを一番信用しているのに、本当にショックよね」

「天地の恩」、「国の恩」、「師の恩」、「父母の恩」の四恩に感謝を捧げ、先祖の供養と家庭の安全を祈願する法要です

桂和歌ぽん氏とO・S氏

青文字は、12月14日付読売夕刊「語る、聞く」、瀬戸内寂聴さんより

続きは、明日のブログで掲載