経済の激変時こそMBAの活用を

記念式典・記念講演会が11月22日に、京都大学百周年時計台記念館で開催されました

高度な技術を持つ専門職として約680人の経営管理修士(MBA)を送り出し、ベンチャー企業設立や企業内でのマネジメント業務で活躍する人材を輩出している

<基調講演>

アナリ―・サクセニアン氏(カリフォルニア大学スクールオブインフォメーション学部長)が、次の10年に向けた高度専門職業人・経営人材の教育と題して

「専門的スキルにとどまらず幅広い問題解決能力取得を」

・アメリカのビジネススクールの歴史は100年

・これまでは軍隊の指揮命令系統のような縦型システム=大量生産時代には有効

・グローバル競争下では十分機能しなくなった

・フラットで権限が水平に分散しているスタイルへ変化

・柔軟性があり、チーム単位で意思決定が速い

・外部パートナーとの連携で、オープンイノベーションにつなげている

・生産管理や財務など専門的なスキルを身に付けたうえで、デザインや顧客接点、外部とのコミュニケーション能力が求められる

・利益だけでなく社会的な存在意義を追求するのも現代的な要請です

「求められる5つの専門性能力」

①イノベーションを実現するために、人間中心の発想に基づく能力開発

 デザインシンキング=見逃していた新しいアイデアに触れる機会を与えてくれる

②複数の専門領域を網羅した学際的な問題解決能力が必要

物理や化学、社会学や宇宙学、進化論などを組み合わせて初めて解決できる課題もある。ある事象に様々な角度から光を当てることによって、生み出されるソリューションの空間も飛躍的に拡大する

③これを効果的に進めるチームワーク

 専門領域や経験、背景が違う人たちとの共同作業では、新しい理念やビジョンを生み出す

 多様性のあるメンバーが互いの意見を持ち、議論を通じて共有する価値観を構築します

④教室を出て現場で学び、内省をすすめることも貴重な体験になります

インターンシップの経験、ユーザーの立場から発送してみることはニーズを学ぶのに必要な経験

⑤倫理と道徳の重要性

ITの進化は、プライバシー保護との両立という課題を生じさせている。AIが人類を幸せにするかどうかは、いまだ明確ではない。シリコンバレーの一部の人で決めるのではなく、世界の市民レベルで考えるべきでしょう

※技術的な進化や大きなブレイクスルーは続いていくはずです。一方、気候変動や超高齢化という社会問題も大きくなっています

こうした変化の時代に、革新的な新しい解決法をもたらすことが出来る人材を育てることが、ビジネススクールの役割です

(日経広告記事より)