天からの授かりもののわが命明日の生きざま知るよしも無し・・・藤ひとみ
山の美しさがすぐに目に浮かぶ季語がある
「山装う」は秋の紅葉におおわれる様を描く
聖宝八丁を登る
冬の深い雲に閉ざされた「山眠る」となり、夏になり緑にあふれれば「山滴る」
20日に77歳で亡くなった登山家の田部井淳子さんのお気に入りは、春の「山笑う」だった
木々が一切に芽吹いて山一面が笑っているようで、一番元気が出る季節と書いている
大学進学で福島から上京し寮生活になじめず体調を崩した時も、笑顔をくれたのは山だった
友人に連れられて行った奥多摩の御岳山をきっかけに山を歩くようになった
奥に見えるのは大台ケ原
一番高いところは「日出ケ岳」1695m(百名山)
赤木山、八ヶ岳、谷川岳・・・。東京生活で眠っている体の細胞が、山に行くと「解放!」となって、なんだか力が湧いてきて、イキイキしてくるような感覚がありました(私には山がある)
修覆山・香精山・鉄山
社会人になって、男性にまじって毎週のように山岩に登った
大日山1689m(臍が出ている)・稲村ケ岳1726m・山上ケ岳1719m・地蔵岳1685m・竜ヶ岳1725m・阿弥陀ケ森1680m
阿弥陀如来が仰向けになっているようにも見えます
1975年、雪崩に巻き込まれて死を覚悟しながらも、女性初のエベレスト登頂に成功した
階段や鎖はおろか道もないところを聖宝はどのようにして登ったのでしょう
その後も次々と世界の頂に立った
南方・果無山脈
大きな挑戦をしながらも、子供を育て、普通の生活を営むことにこだわった
高度が上がるや枯れ木が目立ちます
登山が一部の人しか行けないような難しいものであってはいけないとの思いからだろう
弥山小屋直下を登る先行隊
競争もなく、特別な才能もいらない「万人向けのスポーツ」だと訴えた
来し方、奥駈道、弁天の森、一ノ垰の眺望
晩年は抗ガン治療を受けながら、東日本大震災で避難した人たちと山を歩いた
登ることの厳しさと楽しさを分かち合い続けた人生だった
奥駈道の南側に広がる雲海
朝日新聞「天声人語」より













