オートファジー発見
受賞理由:オートファジー(細胞自食作用)の仕組みを発見。酵母から人間まで共通する細胞内の根源的な生命現象を遺伝子レベルで明らかにし、がんや神経疾患の治療研究に道を開いた
オートファージーとは:ギリシア語の「自分(オート)」と「食べる(ファージ)」を組み合わせて名付けられた。多くの生物に共通する現象。細胞内に現れた球形の膜が、不要なたんぱく質などを包み込んで分解する現象。細胞が正常な働きを保つための仕組みで、異常があるとがんやアルツハイマー病などにつながる。その正体は、細胞が不要なたんぱく質を分解して栄養になるアミノ酸を作る巧妙なリサイクルシステム
人間は1日200~300グラムのたんぱく質を必要とするが、食事から取り込めるのは70~80グラムで不足分はオートファジーなどによるたんぱく質のリサイクルで補っている
期待される応用例:オートファージーを活性化することにより、脂肪肝、神経疾患を、抑制することによってがん細胞の増殖を食い止めるなどの治療ができる可能性がある
大隅良典氏:福岡県生まれ(71歳)。福岡高校から東京大学教養学部卒。同大で理学博士取得。ロックフェラー大研究員、東大助教授、国立共同研究機構基礎生物学研究所教授、現東京工業大栄誉教授
(読売新聞など参照)