日本の春夏秋冬美(うま)し国歌風月四時(しいじ)眺めて・・・奈良新聞花壇より
奈良新聞で木下昌輝作「秀吉の活」連載が6月1日より始まりました
第1章「天下人の就活
「いきるではなくいきる?」
地蔵山山頂ケルン

竜ヶ岳や愛宕山三角点に比べると広い山頂

父・弥右衛門は「生」と「活」と書いて見せた
「おっとう、字ぃ書けるのか」
「このふたつと弥右衛門の名前だけは、寺の和尚に教えてもらった」
エゴノキにしては大きすぎるが

「つまり、同じ〝いきる”でも全然違う。ただ鍬を振るにしても、土のこと考えずに耕すのと、土のこと考えてやるのでは、秋の実りが全然違うようにな」
地蔵山山容
  
 父は「活」という字を、丸で何度も囲った
反射板
  「つまり、たくさん考えて、他人に気配りして、一生懸命働くのが、活きるとゆうことだ」
亀岡を見下ろせるところで昼食をとることにしました
  「じゃあ、おっとう、おいらは今日、活きたぞ」
地蔵山はどっしりとして貫録十分
  日吉は腰紐で巻き付けていた袋を取り外し、広げて見せた。中から出てきたのは、黒豆だ
愛宕山が見えてきました
  「この豆は左衛門爺さんのとこの豆じゃ。根付きがいいから交換してもらった。こっちの豆は亀婆さんの味のええ豆、こっちは・・・」
書道家のH・H氏は青色で統一です
  日吉はいちいち豆を摘まんで、父に教えてやる
「ほお」と弥右衛門は嘆息の声を零した
「これを、おっとうが集めた豆と一緒に畔に播くんじゃ」
梅雨時の緑は濃くて瑞々しい
  連載が始まって19日、なかなか面白い物語です