春の夜や籠り人床し堂のすみ・・・芭蕉
4月29日、登山会の下見を兼ねて長谷寺を訪ねました
山号を豊山と号し、朱鳥(あかみどり)元年(686)、道明上人が天武天皇のために「銅板法華説相図」を初瀬山西の岡に安置したことに始まります
※ご本尊・十一面観世音菩薩は、近江高島から来た楠の霊木を用いて3日間で造り上げたといわれている。三丈三尺(約10㍍)

のち神亀4年(727)、徳道上人が聖武天皇の勅願によってご本尊十一面観世音菩薩を東の岡にお祀りになりました
牡丹はつぼみも残っていましたが、枯れ始めたものもあり、概ね満開といったところでした
本堂



徳道上人は観音信仰に篤く、西国33所観音霊場を開かれた大徳として知られ、長谷寺はその根本道場とも呼ばれるゆえんであり、長谷詣で、長谷信仰は全国に広がりました
登廊(のぼりろう)399段。平安時代の長暦3年(1039)に春日大社の社司・中臣信清が子の病気平癒のお礼に造った
優雅な長谷型灯籠が吊るしてあります(大晦日の夜、灯籠に加えて両側に灯がともされる万燈会は荘厳とのこと)


本堂正面「大悲閣」
大悲閣とは観世音菩薩像を安置した仏堂のこと


元長谷寺の横に立つ五重塔
昭和29年に建てられ、昭和の名塔と呼ばれています
周りのシャクナゲは満開でした


花の寺末寺一念三千寺・・・高浜虚子
長谷寺は花の御寺として名を馳せる
1月の寒桜に始まり、12月の万両、千両まで97種に及ぶ
4月の22種、6月の13種、5月の11種と続きます


人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほいける・・・紀貫之
本坊山門のぼたん園
色は赤・白・桃・黄・黒


いくたびもまいる心ははつせでら山も誓いもふかい谷川
初瀬山と長谷寺本堂


長谷寺参道(伊勢辻橋手前)にある旅館「井谷屋」

下見入浴をしてきました(入浴料600円)
千人風呂というだけあって浴槽も洗い場も広々
石鹸・シャンプー・ドライヤー・整髪料が備え付けです


道路を隔てて本館と別館があります


創業150年(江戸時代文政年間の創業)
地下600mより噴出する天然温泉
伊勢参りの団体の宿を示す講看板が数多く残っています


与喜山(別名大泊瀬山・455m)
暖温常緑広葉樹林が発達し、与喜山暖帯林(950種)として天然記念物に指定されている

古来より樹木の伐採が禁じられてきた原生林