大阪大・京都大のチームが、顔や首にできる「頭頸部がん」の末期患者37人に「BNCT」(ホウ素中性子補足療法)治療を行ったところ、半数以上でがんを消すことに成功したとの臨床結果をまとめた
・がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療
・がん細胞に取り込まれやすいホウ素化合物を点滴し、弱い中性子線を1時間ほど照射する
・中性子を吸収したホウ素は核分裂して、別の放射線を出し、がん細胞を内側から破壊する
・放射線は細胞1個分ほどの範囲しか届かないため、正常な細胞を傷つけず、副作用も小さいとされる
・舌や顎、耳の下などにできる頭頸部癌を再発し、有効な治療がない患者にBNCTを実施したところ
 37人中、20人で腫瘍が消え、13人が縮小した。残りの4人は、効果が確認できなかったり、診察に来ず評価が出来なかった
・副作用が小さいとされるが、中性子線が骨の壊死などを起こす恐れは残る
・治療法として確立するには症例を積み重ね、有効性と安全性を検証することが欠かせない
・京大や阪大が長期にわたる研究が出来たのは、中性子線を生む研究原子炉があるためだ
(10月28日付け、読売夕刊より)