西方浄土に墓を移して、大津皇子の怨霊を封じた二上山

 折口信夫(釈迢空)の名作「死者の書」は、大津皇子が山上の墓内で目覚めるところから始まる
急な階段の上り、立ち休憩で野鳥の観察
  古代の暗黒に眠る魂を呼び起こす祈りが込められたようだ
時折り、元報道マンのT氏が解説をして下さいます
  彼の人の眠りは、徐かに覚めていった。真っ黒い夜の中に、更に冷え圧するものの澱んでいる中に、目の開いてくる来るのを、覚えたのである
ダイヤモンドトレールの案内板
  した、した、した。耳に伝う様に来るのは、水の垂れる音か
神山
  ただ凍りつくような暗闇の中で、おのづと睫と睫とが離れてくる
二上山はまだ大分先
  さうして、なほ深い闇。ぽっちりと目をあいて見回す瞳に、まづ圧しかかる黒い巌の天井を意識した
階段のアップダウンが続きます
  次いで、氷になった岩牀。両脇に垂れ下がる荒石の壁。したしたと、岩伝ふ雫の音
若い人は柔軟性が高いので対応力が高い
  月は依然として照っていた。山が高いので、光にあたるものが少なかった
山を照らし、谷を輝かして剰る光は、又空に跳ね返って、残る隈々までも、鮮やかにうつし出した
左・雄岳、右・雌岳
  足元には沢山の峰があった。黒ずんで見える峰々が入り組み絡み合って深々と畝っている
古の人達も眺めたであろう風景  
 其れが見えたり隠れたりするのは、この夜更けになって、俄かに出てきた霞の所為だ
其れが又、此の冴えざえとした月夜を、ほつとりと、暖かく感じさせている
礼儀正しい女性

「遊歩」より