天の川法の御音の絶えやらで雪の中なる鶯の音・・・円空
10:38分、聖宝ノ宿
理源大師像の雪がすっかり解けていました
円空が彫り出した四体の仏さまは、田畑の奥、真新しい観音堂に安置されている
今にも、山間にこだまする円空のノミの音が聞こえてきそうな歌である
さらに高野街道を行くと栃尾の里に連なるように、和田の里へ、永豊寺に出会う
この寺には国宝となった1200年ほど前の木造釈迦如来座像と広目天像、多聞天像が安置されています
多聞天像は雨乞い神事の立役者で、日照りが続くと、この像を担ぎ出し、天の川の仏岩に据え、笹の葉で川の水を多聞天にかけながら祈った
戦後しばらくまで続いたという奈良の中心部からも、わざわざここへ、雨乞いを祈る人達が駆け付けたというから、ご利益は相当なものであったようだ
そもそも洞川の起こりは、1300年前、役行者が大峯山開山を果たした後、今はのきわに従者の鬼に向かい、前鬼には東から、後鬼には西から、それぞれ大峯山を守護するよう言い残したのが始まりだそうで、洞川はその後鬼の子孫がつくったと里という言い伝えがある
別の伝説では、流罪されていた役行者の無実が認められて伊豆から洞川に戻ったとき、里びとは大いに歓喜したといい、龍泉寺の行者祭のなかで繰り広げられる奇祭・鬼踊りはこの時から始まったのだという
龍泉寺は役行者の草創で、のち大峯山寺の中興を果たした聖宝理源大師もこの龍泉寺を真言密教にのっとって再興している
般若心経の読経や歩くたびに揺れる行者の錫杖の音、法螺貝の雄叫び、猛々しい足音が絶えない
「遊歩」参考