★“贈る人”になりましょう! それがFacebookで勝つただ1つの方法だ | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。


Facebookではクチコミが起きる、といわれる。
プチ・クチコミ(ファン以外に読む人が2倍~10倍程度の現象)はたまに起きる。
が、クチコミが100倍などというパンデミック(大流行)はめったに起きない。
<なぜなんだろう>
と、ずっと考えていた。
Facebookページのインサイトで反響数字をジーッと見ていて、突然ひらめいた。


<そうか、Facebookは“読む人にとって価値のある情報”をお届けするんだ!>


「読む人にとって」がカギだ。
これまでは真逆の方向から考えていた。
情報を拡散させる、というこちらの都合ばかりで。


Facebookの原理は逆!!
だからFacebookはまず、「必要な情報」を「必要な人」に届ける。
気まぐれな配達人が、最低限の人に届けるわけだ。
(この段階ですでに友達「全員」に届けてはいない!)


友達の何人かがいいね!やコメントをくれる。
するとFacebookは“義務を果たしますよ”とばかり、
友達の友達のニュースフィードにあなたの記事を再配達する。
もちろんこの場合も友達の友達、全員にではない。
ごく少数、ささやかに、友達の友達の中でもごく親しい人にお届けする。


ここまでが基本だ。
通常はここまでで拡散は一段落する。
ところが、いいね!やコメントがいつになくたくさん寄せられると、
その反応の速さと量にびっくりして、
Facebookいつもと違うルールを引っ張り出してくる。
つまりFacebookはあなたの投稿を
「多数に共感される良い記事」
とみなすわけだ。


「良き情報」はもっと大勢に届ける。
これがFacebookの次のルール=公式だ。
人々の興味と関心は、いいね!、コメントに限らない。
シェアは強い関心の証拠だし、投稿の続きを読むこともそう、
写真をクリックしたり、リンクをたどるのも興味の深さをものがたる。


記事に対していろいろな反応が短時間に現れるとFacebookはにわかに活気づく。
「ごほうびをあげなければ」と張り切るわけだ。
Facebookはこの記事を友達の友達、
さらにその向こうにいる人たちにまでバトンタッチしていく。
いつもと違う動きになる。
ニュースフィードへの表示数はグングン上がり、
24時間以内に拡散は収束してしまうのが常なのに、
こんなときには翌日になってもまだいいね!が増えていく。


Facebookは、いつもの記事はいつもの人たちに届け満足する。
(まるで「それで十分でしょ?」といっているみたいだ)
一方、誕生日や出産、結婚などのお祝い事は比較的広い範囲に。
(Facebookはお祭り騒ぎが大好きだ)
そしてたまに現れる「良き記事」は奮発して大勢に届けようとする。




このメリハリは絶妙だ。
ほんとうはデータ処理のルールを適用しているだけなのに、
名シェフが塩と砂糖のさじ加減を心得ているような手際なのだ。


商売、ビジネスにFacebookを使おうとしている人は、
この点で大いにとまどうに違いない。
Facebookが反応するのは「読み手の反応」であって、
情報発信する書き手の都合や願望ではないからだ。
発信するこちら側の“意図”はたいてい肩透かしされる。


さらにもう1つ大きな問題がある。
Facebookは“商用”として、Facebookページを指名しているのだ。
Facebookページは大きな企業・団体や有名人を想定したもので、
個人事業主や小さな店のことを考えた造りになっていない。


僕らレベルの小規模な事業者は、
個人ウォールとFacebookページの書き分けが難しい。
それだけじゃない(ここからが重要だ!)もっと大きな“障害”がある。
Facebookページ投稿のニュースフィードへの表示率は、
個人ページの表示率に比べて格段に低いのだ。


個人ページなら友達と親しくなればそちらには表示される。
でも、Facebookページにはファンと親しくなれる要素がない。
メッセージ1つ、こちらからは出せないのだから。
表示率を上げたければ「広告」を使うしかない。


Facebookの商用活用を考えている人も、多くは
「Facebookはクチコミがすごい」というお題目をうのみにしている。
それで首をかしげている、というのが現状だ。


断言してもいい(重要だからことさら強調している!)
ニュースフィードは、個人ウォールの投稿を主体にしている!!
今のところは。
あまりFacebookページ投稿を厚遇すると個人ユーザーから叱られるからだ。


Facebookページを使って好結果を得たければ広告を使え、ということになる。
意地悪な話をすれば、僕らみたいな者が広告を使っても、
「ものすごく効果的だったぜ」にはならない。
広告もまた“ソーシャル性”のルールが効いているからだ。
(話がややこしくなるので広告についてはこれ以上深入りしないが)
人気のFacebookページの広告は格安費用で大勢に伝わるが、
人気のないページの広告は広がりにくいし、反応も少ない。


以上のことを考えると、
スモールビジネスがFacebookを使ってお金をかけずに勝つ方法は1つしかない。
「Facebookの友達」を大切にする、という方法だ。
こんな当たり前のことがあまり強調して語られない。
(じつに不思議だ……)


Facebook友達を大切にして事業につなげる具体的な方法は、
お急ぎなら僕が書いた電本を読んでほしい。
(このブログの下に3巻紹介している)
もっとじっくりFacebookの本質を知りたいなら、当分このブログにおつきあい願えますか?


最後に一番大事なことを思い出してほしい。
<Facebookは“読む人にとって価値のある情報”を拡散する>
知らせたい、売りたい一心のこちらの都合ではない。
ましてや商品の質を度外視したセールやバーゲン情報などではない。


もともとFacebookは、交流し人と結びつけるためのツール。
だから、どこまで行ってもFacebookの最重要事項は「友達」だ。
売りたい一心で友達を見込み客としか見ない者にはとうてい使いこなせない。
あなたが“Facebookマーケティング”を考えているなら、
その発想、早いうちにどこかに捨ててきたほうがいい。


あなたの得ではなく、読む人が得になる情報を惜しみなく発信し続ける。
不特定多数にではなく、たいせつな友達やファンに向けて。
“贈る人”になる!!
それが“Facebookで勝つ”ただ1つの方法だ。



『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書 Vol.1』に関するブログ

【第1章】
★“贈る人”になりましょう! それがFacebookで勝つただ1つの方法だ

★Facebook最大の誤解のことを話そう 友達は“展覧会”を見に来ない!

★Facebookと向き合うもう一つのコツ「人の言葉に惑わされ自分を変えるな!」

★Facebookは人生を変えるツール! このブログを読み続ければわかる

【プロローグ】
★Facebookはまとめ屋であり拡散マシーンだ!  日本人受けしない超個性的ツール

★誰も書かなかった「いいね!」の原理 わかったつもりがケガの元!

★FBは“特別の人”を知っている  「交流」を自分で制御しておかないとヤバイ!

★「友達の動向ならお任せを!」友達受けを狙ったザッカーバーグ

★『人の輪』を創りたがるFacebook あなたの投稿は友達に届いていない!?

★Facebookは「人を選んで届けるわがままな配達人」 あなたの意思はカヤの外!

★ニュースフィードの登場でFacebookは変わった 本当に、劇的に!!

★個人ページは2つある! 友達のことは「ホーム」、自分の投稿は「プロフィール」ページ

★Facebookは“拡散屋” 友達が意識せずにお手伝い ただしその効果はすぐに減

★「Facebookの立ち話は路上で終わらない」設定が「公開」だとダダ漏れ、ご用心!

★Facebookは「善き社会を実現する」意思をもったロボットだ!取扱注意のじゃじゃ馬メディアだ

★個人がメディアになるなんて、なんとすてきなことだろう! 有史以来初の体験だ

★今年は「日本一Facebookの本質を熱く語る男」になる


<ここからは「著者ページ」と「著書」の紹介です>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな視点、はじめてだ!
「なぜ?」を徹底追究
ジャーナリストの視点で電本3部作

※著者ページ
http://denhonkan.jp/meikan/detail.html?ab_id=7



※著書
『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書』



 Vol1.
 Facebookの基本のキ」。
 「入門書」ですがかなり濃い内容です。
 いいね!の原理、エッジランクやクチコミ発生機能について  核心を伝えます。
 
 









 Vol.2
 Facebookのビジネス活用術。
 個人やお店、小さな会社は大企業や有名人を見習ってはい けません。
 バラマキマーケティングより友達を大切に。
 











 Vol.3
 Facebookのスーパースターたちを紹介しています。
 「誰か」って? 
 まあ、立ち読みでご確認ください。
 インフルエンサーの投稿術を詳しく伝えます。