“Facebookの本質”とはなんでしょう。
交流(コミニュケーション)のためのツールだということです。より深い交流を促すためにFacebookは、すべての情報を友達の誰にも流すということをやめました。
ここが他のソーシャルメディアと決定的に違う点です。
その一方、近しい友達の興味・関心にこたえるためにFacebookは、頼まれもしないのに友達の動静を流します。
そのための仕掛けが「いいね!」やコメント、シェア、タグなのです。
現実世界でも、近しい者同士が交流していればうわさ話が行き交います。
Facebookはソーシャルネットワーク(SNS)の世界でそれを実現しました。
クチコミ機能です。
この機能があるからこそ、ビジネスに使おうという人たちが現れたのです。
でも日本では、Facebookの本質が良く理解される前に「ビジネス志向」が猛烈な勢いで駆け回りました。
それへの反発とでもいう現象なのでしょうか、
(いや、極めて健全な反応だと思いますが)
日本のFacebookでは仕事やビジネス、商売、売り込みの話が少しでも見えると“一斉に引く”という現象が現れています。
Facebookを研究していくと、
「このSNSは“友達至上主義”だ」
ということがよくわかります。
“友達”をとても優遇しているんです。
そのルーツはFacebookの創始者、
ザッカーバーグ氏がハーバード大学在学中に
このネットワークシステムを創ったことにあります。
もともと学生たちの交流ツールだったんですから!
日本人にはわかりにくい「シェア」「タグ付け」という機能も、学生気質に立ち戻って想像してみれば
その意味がとてもよくわかります。
“仲間意識”なんですよ。
友達のことにはなんだって関心がある、
なんだって知りたい、
この人と友達であることが誇らしい。
そして、友達のためならひと肌もふた肌も脱ぐ用意がある……。
Facebookを利用して何かを得する、
というのではないのです。
誰かのために何かを
「先に、惜しみなく与える」
「誉められる行為をする」
というのがFacebookの本質です。
そこさえ押さえておけば、
Facebookは愛すべきツールになります。
楽しんで使いましょう。
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【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。

