★配信停止できないメールに大弱り、個人情報の追加提供まで求められ | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。


Facebookを始めてから、メールをチェックするのが面倒になった。
用のないメールが大半で、いちいち削除するのがめんどくさい。
それで何日も放っておいて、たまに重要なメールが送られたことがわかると、大騒ぎになる。


そこで一念発起して(それほどでもないか)、不要メールの配信停止を申し込むことにした。いや、始めるとこれが結構な手間だ。
1クリックで解除できるメールが皆無なのだ。


例えば某大手新聞社の配信メール。
停止させるために“誘導路”を探すと、
お客様サポートのページにログインのうえ、「購読者情報確認・変更」にアクセスし、「××新聞社からのお知らせを受け取る」のチェックを外してください―と求められる。
さて困った。
ログインIDやパスワードなど、覚えていない。
(みなさんもそうなのでは? なんで「ログイン」など必要なのかね……)


それで『どこかにメモがあったかな』と探し回る。
そうでなければパスワード再発行の手続きをしなければならない。


ようやくログインして件のページを開くと
お客様ご本人からのアクセスであることを確認させていただきます。××新聞デジタルログイン用パスワードを入力し、「次へ進む」ボタンを押してください―と出てきて、
サイドのパスワード入力を求められた!
(これにはムッとした)
ログイン時に1度パスワードを入力しているのだから、これは嫌がらせとしか思えない。

ジャーナリスト 石川秀樹


さらに、さらに問題が出てきて僕は目を疑った。
「次に」進まないのだ。
クリックすると元の画面が出てくる。
まず「住所表示が違う」と指摘された。
(これは形式的な問題で、すぐに直した。しかしなおも前に進まない)
赤字で「以下の内容をご確認ください」と求められる!
業種、職種、役職、従業員規模の入力だ。


これらの項目は以前、『そこまで個人情報を提示する必要はあるまい』と思ってあえて空欄にしていたものだ。
今回、それを書かなければ「次へ進む」のボタンが前に進まないらしい。


本来ならここでばかばかしくなって、入力をやめる。
購読申し込みや、配信メール停止ごとき些末な事案で、なぜここまで執拗に個人情報が求められなければならないのか。
しかし思い返した。
『これはまあ、格好なネタではある』
いささか腑に落ちず、この新聞社の公式見解を求めたくなったのである。
指示通り穴を埋めるとようやくページが前に進み「購読者情報を確定する」のボタンが出てきた。
やれやれ。


これは一例である。
大半の日本企業が、メールの配信停止を(ユーザーにとって)「簡便な方法」で提供していない。
だからこの新聞社が格別ひどいわけではない。
どの企業もメルマガを発行している個人も五十歩百歩、すぐには解除してくれない。


だから実名を出すこともないだろうと思ったが、新聞社は常々「公器」を標榜している。
社会的な責任を認めているわけだ。
なので、“証拠の画面”をキャプチャーするとき社名にモザイクをかけるのをやめた。
繰り返すが、この問題に関して責任ある人の見解を伺いたい。


僕の考えはこうだ。
配信メールを停止させるために、今まで欠けていた個人情報の補充を求めるのは全く不必要な、意味のない行為である。
入力しなければ前に進めず、結果的に配信停止ができなくなる仕様は「法律違反」になる可能性が高い。


メールの配信停止は2クリックでできるはずだ。
「配信停止」のリンクをクリック → 確認
これなら2秒でユーザーの希望は完結する。


こういう対応をしないのは、ユーザー本位ではなく「会社の都合」で物事を考えるからだ。
それがしみついているから、ユーザーがこんな些末なことで腹を立てるなど、想像もしない。
しかしそれは、ソーシャルシフトの時代のサービス感覚としては、まったく危うい。
本来、クチコミは「話さないではいられない“何かよいこと”」があって勝手に生じるものだ。
その逆の場合、ソーシャルメディアを通じて短時日のうちに拡散していく恐れがある。
新聞社がサービス匂い「レベルが低い」のは日ごろの習い性のようなもので致し方ないが、配信メールが一発で解除できないのはまずい。


即刻の改善を要求する。



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【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


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