★「原発非容認」知事が圧勝! に思う。油断は禁物…… | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。

きのう、静岡県知事選で現職の川勝平太氏に投票したことを書いた。
結果的には108万票を取り、自民党候補に3倍の大差をつけて圧勝した。


僕は彼を支持する理由として、原発を直ちに容認することはないだろうということを挙げた。支持する理由は、ただその1点だ。
圧勝したから「どうだ、見たか。県民の良識が勝った」といいはしない。
勝った理由は、4年間の政策全般が静岡県民に評価されたということだろう。

ジャーナリスト 石川秀樹


だから今後4年間は「浜岡原発再稼働」は封じ込められる可能性が大で一安心したが、県民投票になれば、また保守派が巻き返して、現実的な利を示して県民に揺さぶりをかけるだろう。
油断はならない。


きのうの投稿に友人の1人が
「今の福島原発でさえ解決できないのに何故推進するのか? 財界の金の亡者が金にものを言わせて動かしているとしか思えない」
とコメントをくれた。
この「財界」なるもの、実に怪しい存在だ。
にもかかわらずこの連中の言動は、世論、いやマスコミ世論に大きな影響を与える。
だから友に、以下のように書き送った。



この財界というのがクセ者だね。
大概はサラリーマン社長だが、競争を切り抜けてきた連中だけに、「会社の利益」にだけは敏感だ。
どうせ自分の代だけ業績が良ければ後は知ったこっちゃない。
それで「未来」や「人類」や「地球」なんて概念はそっちのけで安い電力を求める。
そういう連中が、わが物顔に口を開いては「原発再稼働」だ。
部下たちはそれで黙り込んでしまう。
もしくは、最初から考えないようにしてしまうか。


こういう臆病がサラリーマン社会を「気兼ね社会」にし、ものいえない会社、言ったら損な会社をつくり、閉塞感を感じる社会にしている。
だから僕は、ただ単に原発廃棄を述べ立てているんじゃない。
こんなことでもの言えなくなってどうするんだ、大人の意気地ない我慢が子供たちにも伝わり、「追い詰められた感」を深くして息苦しさを感じさせる、それで「いじめ」という形で動物としての弱さが出てきている、だから大人は勇気を持て、という意味でなんでも言いたいことをいっているんだ。


ジャーナリストとして、誰に投票したかなんて旗幟鮮明にしない方が公平で正しいように思えると思いますが、僕の考えは違う。
かっ達に自分の思いを語るのが僕の仕事だ。
「ジャーナリスト」などと肩ひじ張らんでも、ただ、現代を生きる人間として「ならんものはならん」と言いたい。
まあ、そういうことなんです。
コメントをありがとう。



以前にこのページで書いたことがある。
小動物は狭いケージで飼われていると、ついには共食いを始める。
学校や小集団(会社など)での「いじめ」はそれに近いのではないか。
人類という種が“行きつきかけている”というのが僕の持論だ。
(地球や生命にとって)在ってはならない存在の「原子力発電機」を文明の必需品であるかのように刷り込み、あれほどの災厄を経験してなおかつ「廃棄」を声高にも語れない、特殊でねじれた日本の現状は(ある意味)種の限界だな、と感じるのである。


人間がモルモットと違うなら、理性を取り戻してほしい。




………………………………………………………………………………………………
【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


ペタしてね   読者登録してね