★静岡県知事選、僕が自民党候補に投票しないわけ | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。


静岡県知事選の投票に行ってきた。
意外にも、行列ができていた。
僕は現職の川勝平太氏に1票を投じた。
理由はきわめてシンプルだ。
「原発を容認する立候補者は支持しない」
だから自民党候補には、誰から頼まれようが、
どんなによい政策を訴えようが、断固として認めない。


なぜ僕が原発を容認しないかについては、今まで何度か書いてきた。
もちろん浜岡原発のことも念頭にある。
世界一危険な原発を県内に抱えてしまった静岡県は、
100年悔いても足りないくらい将来に禍根を残している。
東海大地震、さらには南海トラフの大災厄に直結する地震の
その震央にプルサーマル原発を抱えるという、
考えられないくらい愚かな選択を政官財のエリートたちが決めてしまった。


福島の惨禍をこれほどあからさまに経験しながら、
自民党政権はなお原発を容認するというのである。
アベノミクスでどんなに成果を上げようと、
僕は安倍政権を支持しない。
大きな犠牲を払った体験を「未来のための教訓」にし得ない政治は、国民の敵である。

ジャーナリスト 石川秀樹


なにも「浜岡」ばかりの話ではない。
この世界地図を見れば、僕の言わんとすることは了解してもらえると思う。
大きな地震はプレートの境目で起こる。
4つのプレートが富士山を交差点にして交わる日本列島は、
未来永劫「大地震の巣くつ」であることを宿命づけられている。
ここに原発を設ける危険は、園児でも了解できる理屈だ。


静岡県知事選は静岡県民にしか関係がない。
しかし自民党は愚かにも、夏の参院選の公約に「原発容認」を盛り込んだ。
おごりであろう。
国民が「フクシマ」を忘れたとお思いか?


いや、多くの人が忘れ果てている。
これほど理性と知性を磨いてきた日本人が、
なぜ痛切な体験を“なかったこと”のように脳裏から消してしまうのか、理由はさっぱりわからないが、
せめて覚えている人は、
もう1度あの時の決意を思い出してほしい。


原発の100%安全はないということ。
1000年に1度の地震も、明日あるかもしれないということ。
その時、災禍を被るのは政治家でなく、経済エリートでもなく、国の役人でもない、
私たちふつうの生活者の1人ひとりであるということを。


だから自民党候補に僕は(たとえ長年の友人であっても)
党が原発政策を転換しない限り投票しない。
せめて参院選で自民党が勝ちすぎないことを、切に祈る。



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【筆者から】
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ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


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