★Facebookにひと言「運営が、ちと乱暴ではありませんか?」 | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。

Facebookの僕のニュースフィードのトップに、美しい女性の写真が4枚。
「友達かも?」の見出しで「友達の友達」を紹介しているのだ。
その右側、いろいろな情報が並んでいるコーナーにも「知り合いかも?」がある。
友達リクエストを出しなさいよと誘っているような…。



だから僕は以前、片っぱしからリクエストを出した。
すると、Facebookから「警告」を受けた。
一瞬、ムッとしたけれど、思い直した。
そうだよな、きちんと見知っている人と友達になりなさい、というのがFacebook上の
ルールとされているのだからね。
以後、ランダムに友達リクエストを出すのはやめにした。

hidekidos かく語り記-ニュースフィード


だが最近のこと。
友達を紹介してくれる親切な人がいて、左肩の「友達リクエスト」欄に
20人も30人も「友達になる」ボタンと「承認」ボタンが並んだ。
紹介があるのだから、友達にならなければ失礼になると思い
僕は「友達になる」ボタンを次々押した。
その結果、
Facebookからまたしても「ルール違反(詳細は忘れた)」のメッセージが届き、
今度はいきなり「2日間の友達申請凍結」処分を受けてしまった。



怒りたいのをグッと我慢して2日後、
今度はていねいにメッセージを添えて、
またその間に、友達を紹介してくれたその人のことをブログに書いたので、
そのURLを付けて「友達になる」ボタンを押した。
10人、15人…
どうだ、これなら文句あるまいと思っていたのだが、
ほどなくしてFacebookは「URL付きメッセージを大量に送った」ということで
「永久にアカウントを凍結することがある」と警告を発してきた。



ここへ来て、僕は完全に頭にきた!



友達をつくりなさいと、しきりに誘導しているのは「お前ら、Facebookじゃないか!」。
忠実に運営者の意図を実現しようとまめまめしく、
本当に貴重な僕の時間を割いて(だって僕は受験生なのだから)、
リクエストを出しているのに、Facebookのやつ、
「ビジネス用のスパムメールと、丁寧な私信(メッセージ)の区別もつかんのか!!」

hidekidos かく語り記-ソーシャルメディア


陰でをいくらつぶやいていても埒があかないので、
Facebook宛てに以上のてんまつと、それに対する僕の感想(主張)とを書き送った。
返信はまだ来ない。
あれから2週間もたつから、たぶん永久に返事は来ないのだろう。



こんなことにいちいちカリカリする、自分の方がおかしいのだ、と思わなくもないが、
きょうも今日とて、今までは画面の右側で目立たないように「知り合いかも?」と誘っていたのが
堂々とニュースフィードのトップに大きな写真を載せて「友達かも?」と誘われると、



僕はやはり義憤のようなものを感じるのだ。



Facebookにポリシーがあるのはいい。
知り合いの知り合いをたぐっていきましょう、
Facebookはリアルな人間関係の延長です、と。
ツイッターとは異なる流儀だが、それはそれでいいと思う。



しかし、それならそれで、スパムな意図のメッセージか、
心をこめて書いたメッセージであるかくらい、見分けてもらいたいものだ。
また、運営者のポリシーに反するから「凍結します」
「永久に追放します」という警告は、なにがなんでも乱暴だろう。



僕はFacebookやTwitterと言ったソーシャルメディアに強い期待感をもっている。
「市民社会」を支える重要な基幹ツールだとさえ思う。
一人ひとりが声をもち、それを広く社会に伝える手段をもつこと、
こういう時代は今までなかった。
ソーシャルメディアには社会を変えていく力がある。



だからこそ運営者は、ルールや秩序に心をくだく。
うん、その意義はよく分かるんだよ。
だが、公平に言えば、
やはりこのシステムは「まだ半人前」と言わざるを得ない。



それとツイッターもだが、ソーシャルメディアの運営者に言っておきたい。
「凍結」「永久追放」は、おおげさに言えば、
ソーシャルメディアを受発信のツールと考えている人にとって、
「死刑判決」に等しい。



日本の法律は「罪刑法定主義」をとっている。
その意味は、「法律なきところに罪はない」ということ。
罪に対しては、必ず当てはまる法律がある。
だが、ソーシャルメディアはごくおおまかな説明しかしていないじゃないか。
それでいきなり「凍結だ」「アカウント停止だ」と言われたら、
僕らはボー然とするばかりだ。



ルールはあってほしい。
それがあるなら、具体的に、細かく、ていねいに、
誰もが見ることができる場所に発表しておくべきだ。
ルールがあいまいなのに、
あるいは「ルールを知らないあなたの方が非常識なんでしょう」と言った独善で、
いきなり重要な処分をする(処分するぞと警告を発する)のは、ごう慢だ。



運営者は「神」ではない。
私企業といえども、
ここまで社会的に影響力のあるシステムを作った以上、
こころして慎重な運営をしてもらいたい。




<ここからは「著者ページ」と「著書」の紹介です>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな視点、はじめてだ!
「なぜ?」を徹底追究
ジャーナリストの視点で電本3部作

※著者ページ
http://denhonkan.jp/meikan/detail.html?ab_id=7



※著書
『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書』



 Vol1.
 Facebookの基本のキ」。
 「入門書」ですがかなり濃い内容です。
 いいね!の原理、エッジランクやクチコミ発生機能について  核心を伝えます。