変わりゆくお葬式
最近見かけなくなった物シリーズ。
昨日の指差し看板に続き
第4弾は
「銘木」のおはなしです♪
「銘木」(めいき)
これです♪
こっちの方が見やすいかな?
亡くなった方の名前を書いて
式場の入り口に立てる
3mくらいの一枚板の看板
「 銘木 」
銘木も完全に無くなった訳ではありませんが
殆ど見かけなくなりました。
その理由は
◎ 葬儀会館での葬儀が増えた事
(葬儀社が使わなくなった)
と
◎ 家族葬が増えた事
(大きな看板が不要になった)
さくらホールでもそうですが
最近では小ぶりの電装看板が
主流になってきています。
その昔
墨汁で手書きだった銘木
お葬式毎に
字書き職人さんが筆を振るい
お葬式が終わると
カンナで表面を削って
文字を消す
そしてまた次の名前を書いて...
社内に字書き職人がいる葬儀社
花屋さんに委託している葬儀社
字書き専門業者に委託しる葬儀社
形は様々でしたが
パソコンが無かった時代
文字は手で書くのが
当たり前でしたね♪
節目のない生の木材って
すごく高価なものだったんだろうな。。。
生の木材を使っていた時代から
大きく変わったのは
パソコンとプロッターの出現
(*:プロッター:カッティングシートを文字に切り出す機械)
カッティングシートが普及し始めた頃は
生の銘木に
切り抜いた文字を貼っていたけど
真っ白な生の木材は
何年も使っていると
陽に焼けて
赤く色づいてしまうし
素手で触ると手の脂が付き
時間が経つと黒く汚れる
カンナで削っていた時は
常に真新しい表面だったが
カッティングシートを使うと
カンナで削る事もなくなり
表面が変色するし
洗う事もできない。
そんな高価で繊細な銘木を
トラックに積んで式場まで持って行き
二日間屋外に設えて
お葬式が終われば
トラックにに積んで持って帰って来る
そのどこかの行程で
ちょっとでもぶつけてしまうと
凹む。
意外なほど簡単に
凹む。
高価にして扱い難い白木
だからこその
値打ちだったんだろうな♪
そんな生の木材が
白木の白目柄のデコラ
(メラミン加工された合板)
(会議机の表面と同じのん)
に変わり
木目である必要もなくなり
白いアクリル板が使われ始め
電装化され
↑いまここが主流
最近では液晶モニターも出て来た
今でも一般葬や寺院葬など
お客様のご要望があれば
昔ながらの銘木を使いますが
その機会は数年に一度だろうか
街を歩いていて
見かけることも
なくなった。
「銘木」
お葬式の形も
時代と共に
変わり続けていきますね♪
以上、
最近見かけなくなった物シリーズ
銘木看板の話でした♪
次回、
最近見かけなくなった物シリーズ第5弾は
宮型霊柩車のお話です♪
どうぞお楽しみに♪