変わりゆくお葬式
最近見かけなくなった物第2弾
昨日のお樒の話に続いて
今日は「門前提灯」のお話です♪
「門前提灯」
これです。
お葬式の式場の入り口で
左右に対で灯す提灯。
自宅でお葬式をしていた時代
家の門の前で提灯を灯す。
お寺でお葬式をする時は
お寺の山門で灯す。
仏式のお葬式や
神式のお葬式は立てるので
宗教的な風習ではないと思うけど
キリスト教のお葬式では
あまり使わない。
この門前提灯、
完全に無くなった訳ではないけど
滅多に見なくなった。
門前提灯を見掛けなくなった理由
大きくは二つ
◎ 葬儀会館での葬儀が増えた事
と
◎ 家族葬が増えた事
「葬儀会館」
数件のお葬式を同時に扱う
大きな葬儀会館では
入り口が共有なので
当家専用の提灯を立てれない。
「家族葬」
参列者を招かない家族葬の多くでは
屋外の装飾や設備を省くので
門前提灯は不要になる。
例外もあるけど
急激に減り始めたのは
20年ほど前からだろうか。
昔はご当家様の家紋を
提灯の正面に描いてた。
様々な家紋の提灯を在庫して
珍しい(在庫に無い)家紋の時は
新調して拵える。
関東などでは
正面に「○○家」と書き
(写真は葬儀用語集さんから拝借)
毎回新調していた時代だ
葬儀の規模が小さくなった今では
ご当家ごとに作らず
「御霊燈」を使う葬儀社が多い。
家紋にこだわるお客様が減ったのと
何度でも使えるからだろうか...
実はこの「御霊燈」、
宗派によって
使えない宗派がある。
代表的なのが浄土真宗。
浄土真宗では
霊という言葉を使わないので
「倶會一処」と書いた提灯を使う。
その昔、浄土真宗のお葬式で
御霊燈の提灯を使いながら
浄土真宗は霊を使わないのに
「御霊燈」を掲げちゃまずいのでは?
お坊さんもわざわざ指摘しないけど
これっておかしいよね?
と疑問に思い
近所のお寺さんに相談すると
「確かに御霊燈は好ましく無いですね...
倶會一処 が良いんじゃないか?」
と提案していただき
速攻で倶會一処の提灯を作った。
「倶會一処」
時々お墓に刻まれてるのも見かけますが
(写真は西山浄土宗光明寺様から拝借)
倶會一処は
意味は
極楽浄土に往生したものは
浄土の仏・菩薩たちと
一処で出会うことができる
という意味である。
(引用元: wikipedia)
近所のお寺さんに教わって
僕が勝手に作った提灯なので
葬儀商材の卸屋さんにも無いし
阪神間の葬儀社で
「倶會一処」を使うのは
うちだけだけかな?
お客様は気にしておられないし
気付かれるお客様も少ないけど
こんな小さな事も
大切にしたい。
以上、
最近見かけなくなった物シリーズ
門前提灯の話でした♪
次回、
最近見かけなくなった物シリーズ第3弾
「指差し看板」のお話も
お楽しみに♪




