お仏壇で供えるお線香のお話し | 伊丹のおくりびと

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伊丹市の幸せ創造企業 速水葬祭二代目創業者 速水英城です。
色んな所で様々な人々に支えられご縁を頂き毎日を過ごしています。
感謝を込めて綴ります。

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甘露煮の日で
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オムレツの日で
本能寺の変やった日で
そっからうらぎりの日で
ピース又吉の誕生日で
ブルースマクラーレンの命日で
横浜カレーの日で
夜明け前に起床した6月2日の日曜日
 

 

みなさん如何お過ごしでしょうか

 

おはようございます♪

伊丹のおくりびと、速水んです♪

 

 

 

 

今日はお線香のお話しです♪

 

 

 

 

我が家の宗派は真宗大谷派

 

俗に言う浄土真宗のお東さんです

 

 

 

 

毎日お線香を焚いてお念仏を唱えるお朝事で

 

 

 

 

今日は過去最高に綺麗に三つ折りにできました♪

 

 
小さな事だけど、これが実に嬉しい事で
 
心の中で小っちゃく"よっしゃ!(•̀ᴗ•́)و  "ってなっちゃいます。
 
 
 
え?
 
お線香を折るの??
 
 
 
そうなんです
 
 
 
教団登録10派(全28派)殆どの浄土真宗では
 
お仏壇のお線香は立てずに寝かせてお供えすします。
 

 

 

ちなみに、お通夜や葬式の時も同じように寝かせてお供えをするのですが

(どうして寝かせてお供えをするのかは後ほど)

 

 

 

ご遺族様によくお伝えしているちょっとした"コツ"があるので

 

ご紹介します。

 

 

 

幾つかに折ったお線香にお蝋燭から火をもらうんですが

 

その時に殆どの方がこの写真のように先を揃えて蝋燭の火にかざされます

 

 

 

ご経験のある方も居られると思いますが

 

これでは綺麗に火が点かないんです。

 

 

 

大概真ん中の1本だけ残ります。

 

 

 

だったらどすうれば?

 

 

 

はい、

 

先っちょに隙間を開けて火を点けます

 

 

 

縦向けでも横向けでもどちらでも良いですが

 

僕はよく縦に開いて点けます

 

 

隙間を開けるだけのちょっとした事なんですが

 

これだけの事で偏らず綺麗に火が点きます

 

 

 

 

お線香の先で燃えてる火(炎)を消して

 

香炉にお供えします。

 


 
 
<<この時の注意点が二つ>>
 
・お線香の先の火を消す時には息で吹き消しません
(私たちの口は動植物の命を食べてるので私たちの吐く息は穢れているとされてるからです)
 
・火種を左にして二の字や三の字になるよに
重ならないように横向けに並べて置きましょう。
(お線香同士が重なった所は練香の特性で火が消えてしまうのは蚊取り線香と同じです。)
 
 
 
 
ちなみに何本に折るかはお供えをする香炉の大きさに合わせるので何本に折るかは決まっていません。
 
例えばお寺の本堂やお葬式の祭壇など
 
大きなお香炉の場合は折らずに1本のまま寝かせます。
 
 
 
 
現実的な話し、一般家庭のお仏壇のお香炉の大きさでは3本〜4本位になると思います。
 
 
 
それでは
 
なぜお線香を立てずに寝かせて供えるのか
 
ですが
 
 
 
 
その前に
 
色々な宗派のお線香事情を見てみましょう
 
 
 
 
まずは3本派
 
3本立てるのは平安仏教の二大密教でもある天台宗と真言宗
 
仏、法、僧の三宝にへの帰依を表すと言われてます
 
 
 
続いて1本派

鎌倉仏教として広がった中で禅宗系の曹洞宗、臨済宗、黄檗宗と日蓮宗(法華宗)
 
禅宗ではお線香1本が燃え尽きる時間を「一炷(いっちゅう)」と言い、坐禅の時間を計ることに用いられてました。
 
 
 
 
そして同じ1本派ですが
 
立てずに寝かせる浄土真宗系の各宗派
 
 
 
 
あれ?
 
浄土宗は?
 
と思って調べてみたんですが
 
 
特にこだわりはありません
 
 
「そんな事よりお念仏を唱えましょう」という
 
何よりもお念仏を大切にする浄土宗らしさでしょうか。
 
 
 
 
ちなみに
 
普段は1本や3本の宗派も

お通夜やお葬式の時には1本立てるのは
 
(諸説ありますが)
 
「一つだけ灯された蝋燭の灯りを頼りに、お線香から立ち上る煙をあの世への道筋だと例えられているからで
お線香の煙が2本3本と増えるとどの道を通って行けば良いか故人が迷うし、もし煙が途絶えたらあの世へ行けなくなる」
 
という民間信仰に基づく作法です
 
 
 
 
 
 
浄土真宗はお葬式の時も普段と同じようにお線香は寝かせます。
 
 
四十九日の修行(自力)ではなく
阿弥陀如来様の働きかけ(他力)によって
お浄土へ往生する浄土真宗では
四十九日間の修行の旅路は必要ないので
お線香も立てないし
絶やさずのおまもりも必要ないのです。
 
 
 
 
それではお待たせしました。
 
浄土真宗がそこまで頑なに(でもないけど)お線香を立てない理由です。
 
 
 
 
日本で今の形のお線香が開発されたのは17世紀の後半に大阪の堺での事。
 
それが18世紀に入ってから普及し始めました。
 
それ以前は一般(貴族)家庭にも寺院にも今の形のお線香は存在しなかったのです。
 
立てるか立てないか以前の話だったんです。
 
 
え?
 
「じゃあ、それ以前のお香はどうしてたの?」と思いますよね♪
 
 
 
 
供香(お香を焚く)の作法は「焼香」と「燃香」の二つがあります
 
 
 
 
「焼香」はお葬式の時に経験されてると思いますが
 
お寺の本堂をお参りする時も

在家の僕たちは外陣香炉で焼香をします。
 
 
そして「燃香」はお坊さんたちが使っていたこれ
 
 
常香盤や土香炉に敷いた灰に溝を掘り
 
その溝の形状にお香を入れて端から薫じていく供香作法です。
 
 
 
時間を計ることにも用いられるので
 
常香盤は時香盤とも呼ばれています。
 
 
お線香が開発される以前から行われていた燃香
 
お線香が開発されて以来
 
燃香はお線香で代用しても良いとされていて
 
浄土真宗がお線香を寝かせることも「燃香」と呼ばれています。
 
 
 
浄土真宗がお線香を寝かせるのは
 
お線香が誕生する前からの正式な供香作法だったのです
 
 
 
長々とお話ししましたが
 
ぐるりと回って落ち着きましたでしょうか。
 
 
 
 
余談ですが
 
「お線香を立てるのはお行儀が悪いとも言われている」と教えてもらったこともあります。
 
 
 
もともと寝かた状態て使うものを立てるのはお行儀が悪いと言う事でしょうか
 
 
 
お料理の手前で揃えて横に置かれてるはずのお箸が立てて出されると確かに行儀悪いですね♪
 
 
 
等しく綺麗に3つに折れたお線香からのお線香談話
 
 
 
久しぶりの長大作になってしまいましたが
 
最後までお読み下さりありがとうございます♪