あの景色にまた会うために、年末年始はフィリピンのセブ島を再訪した。昨年見たのと同じ海の色、絶景が待っていてくれた。
ここにいる誰もが、俺の事を白血病患者なんて夢にも思わないだろう。それほど俺は体もこころも元気になった。入院してアイソレーターから何ヵ月も出る事が出来なかった人間が、セブの海に潜っているのである。こうして今は何でも出来る。あの闘病生活があったからこそ余計に、この解放感が嬉しい。ただ、抗がん剤治療で体質が変わってしまったのか、強い紫外線で皮膚に赤い斑点が出来るようになった。光線過敏性になってしまったようだ。真夏の紫外線には十分に気を付けたい。
南国の太陽の下で時間を過ごしていても、先月の骨髄検査の結果はとても気になる。幸福と不幸は紙一重だ。出来るならこんな時間が長く続いて欲しいと願うが、病気だけが理由でないにしても、もうここには戻って来られない事もある。だから出来ることは出来るタイミングでやっておく事が大切だと思う。 病気で死を強く意識した事で、時間の尊さに気付いた。
何はともあれ、今年も一年健康で過ごせますように。
皆さまにとっても良い年でありますように。



