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鳥羽法皇(とばほうおう)、崩御。
崇徳上皇(すとくじょうこう)は臨終の直前に見舞いに訪れましたが、会うことは叶いませんでした。
崇徳「全てを話したかった…朕はどうすればよいのか…」
崇徳上皇
系譜では崇徳上皇は鳥羽法皇の子なんだけど、白河法皇(しらかわほうおう)と鳥羽法皇の妃、待賢門院(たいけんもんいん)との子との噂があるんだよ
鳥羽法皇崩御から京は慌ただしくなってきました。
源義朝(みなもとのよしとも)は後白河天皇(ごしらかわてんのう)方の命により、藤原頼長(ふじわらのよりなが)の邸宅、東三条殿(ひがしさんじょうでん)を没収したのです。
東三城殿は藤原摂関家の大邸宅だね
義朝「…贅沢な邸宅もなく、摂関家は終わりだな」
東三条殿を没収されたことは頼長に謀反の罪がかけれたことを意味するのです。
宇治にいた頼長、そして父の忠実(ただざね)は追い詰められ、
頼長「帝(後白河天皇のこと)は我ら藤原摂関家を潰す気か!?」
忠実「忠通(ただみち)の入れ知恵かもしれん。だが帝に矢を向けるわけにはいかぬ…」
頼長「…こうなったら、我らは崇徳上皇を担ぐしかありません。上皇も院政が出来ず、帝に対し不満をお待ちのはず。」
忠実「この局面を変えるには、それしかないな。頼長、兵を集結させて摂関家の世に戻せ!!」
藤原頼長
嵐のような京に為朝らが入ってきました。
為朝「…太助(たすけ)、先ほどから人の行き来が激しいな。」
太助「何やら慌ただしいですな。まずは為義(ためよし)様の館に行きましょう。」
為義の館に着くと、
為義「為朝!!!」
為朝「父上!!」
為義は大きくなった為朝の肩を叩き、
為義「立派になった…見事な武士だ。」
為朝「父上は九州に行かせてくれたおかげです。」
為義「そなたが来るのを待っておった。すぐに頼長様のところへ行かねばならぬ。」
為朝「えっ…もう行くのですか?」
為義「急を要するのだ。兵は集結しておる。」
為朝「兵…敵は誰ですか?」
為義「我らは崇徳上皇様の元、頼長様に従う。敵は…帝だ!」
為朝「!?義朝兄上は?」
為義「……帝に付いておる。」
崇徳上皇のいる白河北殿には次々と兵が集結していました…
つづく…
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