暴れん坊を頼れ〜第36話 ぼろぼろの百姓 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次



我に任せろ!

私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。


為朝と百合の初めての子、八太(はちた)が生まれて半年が経ちました。




コアラ八太って名前はこの物語の創作だよ



八太「たぁ〜」


八太は矢を持って遊んでいます。



為朝「八太、矢が好きか?ハハハッ!」


百合「半年で大きくなったわね〜」



為朝はここのところ、戦に行くことはなく、子育てと畑仕事に勤しんでいました。





さらに為朝は村を守る砦を鎮西城(ちんぜいじょう)と名付け、住まいとしていました。




ある日、為朝は太助(たすけ)や定吉(さだきち)らと畑にいました。



太助「今年はよく作物が育ちました。」


為朝「うむ、皆がよく働いたおかげだな。」


太助「九州は全域で豊作でしょう。定吉、そなたの妹、(たま)は筑後国の百姓に嫁いでおったな。」


定吉「はい、1年前に嫁いで筑後にいますが、あちらも豊作でしょうね。ハハハ」




その日の夕方…



「大変だ!!」


為朝の家臣、家遠(いえとお)が走って為朝のところに来ました。


太助「家遠殿、どうされた?」


家遠「村の外れに女が倒れておって…定吉の妹の玉なのだ!」


定吉「玉が!?」



定吉はそれを聞いて、村外れに走り出しました。



為朝「定吉!!太助、家遠、我らも行くぞ!!」







村外れには倒れた定吉の妹、玉を皆が囲んで心配していました。



定吉「玉!!」


玉「……」



定吉は水を飲ませました。



玉「…兄さ」


為朝「玉、誰か医師を連れてまいれ!!」


玉「為朝様…筑後で役人が私らを…酷い扱いを…」


為朝「わかった。今は喋らずともよい。」




為朝らは玉を鎮西城に運びました。その後、医師が来て、玉は一命を取り留めました。



数日後、



為朝「定吉、玉の様子はどうだ?」


定吉「皆さんのおかげでよくなっています。為朝様、玉の話によると…筑後では役人の原田(はらだ)が百姓をこき使い、暴利を貪り百姓は食べるものも少なく…玉はそれを知らせるために逃げてきたのです。」


為朝「…原田」


家遠「原田は筑後辺りの豪族。原田種也(はらだたねなり)が今の当主。」



コアラ原田種也はこの物語の創作だな



為朝は久々に怒りがこみあげてきました。





為朝「家遠、太助!原田を成敗いたす!出陣の準備だ!!」





つづく…




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