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記憶を無くした為朝は百合(ゆり)や、その父・三郎(さぶろう)の畑仕事を手伝っていました。
三郎「八郎(為朝のこと)は体が大きく力もずば抜けて強いから、畑仕事がはかどるの」
百合「はい、でも記憶は戻るのかしら…」
為朝さんは崖から落ちて記憶を無くしているんだよ
為朝らの畑仕事を遠くで見ている者がいました。
その地の目代の尾形惟盛(おがたこれもり)とその家臣、八代(やしろ)でした。
目代って、その地の国司が派遣した代理人なんだよ。ちなみに尾形惟盛さんと八代さんは創作の人物だよ。
惟盛「あの女…大きくなって、かわいくなったの〜」
八代「目代様、女を側女にお望みですな。この八代にお任せくだされ。」
惟盛「八代〜、わかっておるの〜、楽しみにしておるぞ〜」
数日後、三郎の家に八代が来ました。
八代「そなたの治める年貢の数は少ない!!目代様は怒っておる!」
三郎「はっ?そんなはずはありませぬ。定められた年貢を納めておりまする。」
八代は大声を上げて、
八代「足りぬと申しておるのだ!!」
三郎「…そんな…どうしろと?」
八代「そなたの娘が目代様の館で勤めるのだ。目代様もそれでお許しになられる。」
百合「!?」
三郎「なんと⁉︎それは…」
八代はさらに大声で、
八代「よいな!!今すぐ支度せよ!!」
その頃、為朝は河原にいました。
為朝『我は…八郎なのか?あの大きな弓は我のものか…?』
為朝はジッと川の流れを見ながら自問自答していました。
そこへ、集落の村人、定吉(さだきち)が慌ててやって来ました。
定吉「八郎さん!八郎さん!大変だ!!」
為朝「どうした⁉︎そんなに慌てて」
定吉「ハァハァ……百合さんが…」
為朝「百合がどうしたのだ?」
定吉「百合さんが目代の家臣に連れていかれた!」
為朝「目代!!なぜだ!?」
定吉「三郎さんの納める年貢が足りないって、その代わりに百合さんを…ハァハァ…三郎さんは定められた年貢をきちんと納めてるのに!」
為朝「!!!いいがかりか!」
為朝は走り出し、三郎の家に向かいました。
為朝「三郎!!」
三郎「八郎!百合は目代様の館に連れていかれた…目代様の側女にされる…」
為朝「目代のいいがかりだろ⁉︎我に任せろ!!」
為朝は弓矢をつかみ、目代の館に向かって走り出したのです…
つづく…
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