暴れん坊を頼れ〜第13話 藤原摂関家の争い | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




我に任せろ!

私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。


八郎(はちろう)の長兄、源義朝(みなもとのよしとも)は正室、由良(ゆら)との間に男子、鬼武者(おにむしゃ)を設けました。

これが後に鎌倉幕府を開く源頼朝(みなもとのよりとも)です。

源頼朝


コアラ鬼武者くんは義朝さんの三男で、義朝さんには既に別々の側室との間に2人も男子がいるんだよ



八郎は義朝の館に通い、鬼武者を可愛がっていました。


義朝「八郎、今日も鬼武者に会いに来たのか?」


八郎「はい、生まれて1年かわいい…いや、それもありますが、兄上に我の弓矢を見て頂きたく来ました。」


義朝「ふふっ、弓矢は言い訳ではないのか?まぁ、よい。我は時間がないから、今すぐ弓矢を見てやろう。」


八郎「はい!」







八郎は矢を放ちました。



ズバッ!!


義朝「!!」


八郎の放った矢は的を破壊したのです。




八郎「兄上、いかが?」


義朝「…おっ…おう、八郎、見事な腕前に上達したな。もはや、我の教えることはないぞ。」


八郎「兄上のおかげにございます。」


義朝「うむ、では我は藤原忠通(ふじわらのただみち)様のところで行ってくる。鬼武者と遊んでやってくれ。」




義朝は館が出て行きました。義朝は、


義朝『八郎の弓矢は…強弓だ。既に我を超えておる。まだ10歳になったばかりなのに…』





この頃、義朝は正室、由良の実家の後ろ盾もあり、鳥羽法皇(とばほうおう)様や関白、藤原忠通に接近していました。


藤原忠通


この忠通の藤原摂関家では忠通の父、忠実(ただざね)と弟の頼長(よりなが)が忠通と以前より不仲になっており、年が経つにつれ険悪になっていました。


コアラ頼長さんは忠通さんの養子だった時期もあるんだけど、忠通さんに実子ができて仲が悪くなったんだよ




久安6年(1150年)には近衛天皇(このえてんのう)の後宮のことで、頼長が養女を入内させたのに対し、忠通も養女を入内させたのです。



これに激怒した忠実は忠通を義絶し、藤氏長者(とうしのちょうじゃ)の地位を剥奪し頼長に与えたのです。



コアラ藤氏長者って藤原一族全体の氏長者ってことだな




さらに忠実は源為義(みなもとのためよし)を呼び、


忠実「為義、忠通の館を襲え!そして藤原氏の宝物、朱器台盤(しゅきだいばん)を奪ってまいれ!」


為義「忠通様は忠実様の御子ではないですか?」


忠実「父の言うことを聞けぬものは、もはや子ではない。もし、あやつがいたら…殺れ!」


為義「……」




為義は兵を連れ、忠通の館、東三条殿(ひがしさんじょうどの)を襲い、朱器台盤を奪ったのです。


東三条殿



忠通は守備していた義朝の家臣に守られて間一髪無事でした。



義朝『父上…やっていることは野盗ではないか…』




これにより源氏でも親子の争いが激化していったのです…。





つづく…




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