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義朝「ほぉ、お前が八郎か。我がお前の1番上の兄、義朝だ。」
八郎「1番、ならば我と勝負せえ!」
義朝「勝負?我と勝負して勝てると思っているのか?はははっ(笑)」
為義「八郎、義朝は強いぞ!」
八郎「やってみねばわかるまい!」
義朝は木刀を2本持ってきて、1本を八郎に渡しました。
義朝「よし、構えよ!そして、かかってこい!」
八郎「やあっ!!」
八郎は義朝に木刀でかかっていきました。
カーンッ!!
義朝は八郎の木刀を受け、
義朝「どうした⁈ もっとかかってこい!!」
八郎「クソッ!!やぁっ!!」
カーンッ!カンッ!ガン!
八郎は何度も何度も義朝に打ち込みましたが、
義朝「終わりか⁉︎もっとかかってこい!!」
義朝は全て跳ね返していました。
そして…
義朝「ダァ!!」
バシッ!!
義朝は八郎の肩に木刀を打ち込み、八郎は倒れました。
八郎「ハァハァ…くっ…」
義朝「…よし、まだ兄に敵わぬとわかったか!もっと稽古しておけ!」
八郎は何も言わずに出て行きました。
為義「八郎は他の兄弟が手を焼いていたが、さすが義朝だな。軽く捻りおったな。」
義朝「…軽くではありませぬ。」
為義「何と?」
義朝「手が痺れておりまする。あやつ…幼いのに…」
義朝は手を見て、八郎に末恐ろしく、また頼もしく思っていました。
義朝「ところで父上、我は正室を迎えました。」
為義「正室、ほぉどこの姫か?」
義朝さんはこの時点で東国に2人の男子を残していたんだけど、2人の母は別々で側室なんだ
義朝「熱田神宮(あつたじんぐう)の大宮司、藤原季範(ふじわらのすえのり)殿の娘、由良(ゆら)です。」
為義「藤原季範…確か鳥羽法皇(とばほうおう)の近臣ではないか。」
義朝「はい、これで院との繋がりができました。」
為義はそれを聞き、苦々しい顔をしました。為義は藤原忠実(ふじわらのただざね)、頼長(よりなが)に仕えており、鳥羽法皇様に仕える関白、藤原忠通(ふじわらのただみち)とは対立していたからです。
つまり為義さんと義朝さんは仕える人が違い、さらに仕える人が対立もしている…ってことか…これでは為義さんと義朝さんもいずれ対立する?
鳥羽法皇
一方、八郎は義朝に完膚なきまでに負けて悔しい思いをしていました。
しかし、八郎はその後、義朝の居館を訪れて義朝に稽古をつけてもらうようになったのです…
つづく…
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