猛将親父 〜第152話 再び伊予上陸〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。


天正13年(1585年)6月27日、羽柴秀吉(はしばひでよし)の四国攻めの一軍、毛利(もうり)軍の小早川隆景(こばやかわたかかげ)軍は伊予国今治浦に上陸した。



コアラ秀吉さんは伊予の他に讃岐は宇喜多(うきた)軍、阿波は弟の秀長(ひでなが)さんに攻めさせたんだ




小早川軍の上陸を阻もうと長宗我部(ちょうそがべ)の兵が襲撃してきた。




「うぉぉ〜!!」

「向かって参れ!討ち取ってくれるわ!!」


小早川軍の1部の兵が激しく活躍し、長宗我部勢を打ち破った。


隆景は、


隆景「思ったより早く上陸できたが、長宗我部の兵をこんなに討ち取った者は誰か?」


家臣「それが…わかりませぬ。その者たちは2人のようですが、姿が見えませぬ。」


隆景「消えたと申すのか?」


家臣「はい」


隆景「…まぁよい。次は東に向かうぞ。」





長宗我部勢を多く討ち取った2人…それは密かに小早川軍に潜り込んでいた元春とわし、経言(つねのぶ、後の広家)だったのだ。


元春は、


元春「うまく上陸できたの、経言」


経言「父上、お忍びなのに、あんなに激しく戦って隆景叔父上にばれませぬか?」


元春「ばれてるかもな、ハハハッ」



久しぶりに合戦に出た元春は生き生きしているように見えた。


元春「経言、この先は弥助(やすけ)と合流して、ある武将の戦いを見に行くぞ。」


経言「父上はその武将を私に見せたいとおっしゃっていましたが、それはどなたですか?」


元春「うむ、以前に河野(こうの)の援軍で伊予に来た時に、わしと戦った武将なのだ。その時は誰かわからなかったが…後に弥助に調べさせたら、それが金子元宅(かねこもといえ)とわかったのだ。」




金子元宅


経言「金子元宅は伊予東部を実質治めている武将と聞いております。」




伊予東部は石川氏(いしかわし)が治めていたが、石川氏の当主石川虎竹(いしかわとらたけ)はまだ幼少で元宅が実質的に治めていたのだ。


コアラ元宅さんは新居浜市にある金子城(かねこじょう)の城主でもあるんだよ



元春「元宅がどう戦うのか、わしも見てみたいのだ。」



元春と経言は弥助と合流すべく先を急いだ。





少し前、伊予の新居郡の高峠城(たかとうげじょう)では石川氏の家中では議論がされていた。



「秀吉の軍勢にはかなわぬ」

「毛利と和議を結ぶべきではないか」

「戦っても多勢に無勢だ」


和議の意見が上がる中、元宅が、


元宅「昨日は長宗我部に従い、今日は毛利に降る…土佐の人質を見捨て、人から後ろ指を指されて生き延びるのは武士の本意ではない!」


元宅の言葉に誰も言葉を失った。


元宅「勝負は時の運、死力を尽くして一戦に望み、刀折れ矢尽きるまで命をかけて戦うべし!!」



これで石川家中はひとつにまとまり、毛利軍と合戦に望んできたのだ。





小早川軍は上陸し、丸山城(まるやまじょう)の黒川広隆(くろかわひろたか)を戦わず降伏させた。





 同じ頃、毛利軍の吉川元長(きっかわもとなが)軍は新居郡の沢津から上陸し、現地の諸城を落としていた。



生子山城跡


岡崎城跡




元長軍は元宅の居城である金子城(かねこじょう)も落としていった。




金子城跡




元宅は弟の金子元春(かねこもとはる)に金子城を託していたが、金子城は落ちたのだ。




元宅は氷見高尾城(ひみたかおじょう)に諸将らを集結し小早川軍に抵抗していた…。




つづく…



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