猛将親父 〜第144話 元春隠居〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次



天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。


「わしは隠居いたす!」

元春は妻、(ゆう)、元長(もとなが)、経言(つねのぶ、後の広家)ら家族の前で隠居宣言をしたのだ。



元長「隠居とは⁉︎」


経言「父上、隠居はまだ早うございます!」


優「殿…」



元春は家族其々の顔を見た。


元春「すでに元長は吉川家当主として充分な力を備えた。毛利両川の一翼としての力もある。」


元長「父上、それがしにはまだまだ父上の力には及びませぬ。」


元春「わしは家督を受け継ぐ時を誤ってはならぬと思っておる。受け継ぐには、この時をおいて他にはない。」



元春は毛利本家が受け継ぐ時を誤ったと思っていたのだ。


コアラ毛利は元就(もとなり)さんから隆元(たかもと)さんに受け継ぐのが上手くいかなかったね




元春「元長、よいな。今は戦国の世が変わる時、隆景(たかかげ)と力を合わせて毛利(もうり)を支えるのだ。」


経言「父上の隠居は…秀吉(ひでよし)が天下を取ることを嫌ってのことですか?」




元春は経言をギラリと睨んだ。


優「経言!吉川家のこと、毛利家のことを思ってのことです。感情でおっしゃってるのではありませぬ。」


元春「…わしは日野山城(ひのやまじょう)の麓に館を建てて、優と一緒に移る。日野山城の主は今日から元長だ。わかったな。」


元長「はい。かしこまりました。」


元春「経言、そなたはわしと一緒に新たな館に移るだ。よいな?」


経言「…はい。」




元春隠居は、すぐさま毛利本家当主の輝元(てるもと)や小早川隆景の知るところとなった。


元春は元長を連れ、吉田郡山城(よしだこおりやまじょう)に訪れた。






輝元「元春叔父上!!突然隠居とは何ごとですか?」


元春「わしは既に50を超えてます。元長は立派に吉川家の当主、そして毛利家を支える力を持っております。家督相続はこの時と決めました。」


輝元「今、羽柴秀吉と柴田勝家(しばたかついえ)の争いが今後の毛利を決めるかもしれない大事な時。毛利両川の一翼である叔父上の力が必要なのですぞ。」


元春「その力、元長で充分足りうると存じます。」


隆景「……」



隆景はじっと黙っていた。



輝元「隆景叔父上、黙ってないで何か言ってくだされ!」


隆景「…わしは元春兄の思い、わかっておりまする。殿、我が小早川家もいずれは家督相続の時が来ます。吉川家はそれが今なのです。」


輝元「何てことを…」


隆景「まぁ、わしはまだ隠居はしませぬ。毛利両川は元長殿とわしとなります。心配ありますまい。」


元春「その旨でお願いいたします。では…」



元春はその場を出ていった。


隆景がその後を追い、


隆景「兄上!」


元春「ん?」


隆景「わしは兄上が隠居しておとなしくしているとは思っておりませぬ。」


元春「……ふふっ」


隆景「隠居すれば、自由に動けるから…ですな?」


元春「さすが智将隆景だな。心配いたすな。毛利家を危うくすることはせぬ。」


隆景「わかっておりまする。ただ無理はなされるな。」




元春は元長に家督を譲り、隠居した。





天正11年(1583年)4月、賤ヶ岳の戦い(しずがたけのたたかい)で秀吉は勝家に勝利した。



秀吉は織田信長(おだのぶなが)の体制と権力を継承し、天下人への道が開けたのだ。


秀吉「よし、この勝利を毛利に知らせるのだ!」



秀吉は勝利の2日後には毛利に書簡を送ったのだった…





つづく…



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