猛将親父 〜第101話 夜月を見る親子〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家です。




「父上!!」


高瀬城の庭から夜月を見ていた元春の前に毛利元就(もうりもとなり)が現れた。


元春「なぜ、ここにおられるのですか?お身体は大事ないのですか?」


元就「そんなに問うでない。まずはあの綺麗な夜月を見よ。」



元就はジッと月を見ていた。そんな元就を元春は横目で見ていた。


コアラ確か元就さんは病で安芸の吉田郡山城(よしだこおりやまじょう)にいるはず…


元就「元春、お前のことだ。いずれは尼子(あまこ)の残党を追い、平定するであろう。」


元春「はい、父上が援軍を送ってくれたおかげで助かりました。後わずかです。」


元就「元春、毛利は5ヶ国、10ヶ国と領土を拡げられた。」


コアラ陶、大内を滅ぼし、尼子を滅ぼし領地を拡げたんだよね



元春「我らは更に拡げていきましょう!いずれは天下も夢ではありませぬ。」


元就「…ならぬ。毛利はこれ以上望んではならぬ。毛利がここまで来たのは、運が良かっただけなのだ。」


元春「そんなことは…」


元就は元春が喋ろうとしたのを遮った。


元就「毛利は今の領地をしっかりと守るのだ。天下を競望せず


元春「天下を望まないと⁉︎」



元春は唖然とした。


元就「元春、隆景(たかかげ)と共に輝元(てるもと)を補佐し毛利を強固な体制を作るのだ。良いか、三子教訓状をよく読むのだ。」


コアラ三子教訓状は元就が隆元(たかもと)、元春、隆景に残した教訓を書いたものなんだ。隆元さんは亡くなったけど。





元就「元春、戦は真っ直ぐ戦うだけでは勝てぬ時もある。猛将も時には謀も必要ぞ。」


元春「父上…」



……




「父上!父上!」


元春の目に映ったのは、才寿(さいじゅ)…私だった。


私は高瀬城の庭で寝ていた元春を見つけ、起こしたのだ。


元春「才寿…わしは庭で寝ていたのか?」


才寿「はい、ここを通りかかろうとしたら父上が倒れていたので驚いたのです。」


元春「…才寿、父上…お祖父様(元就のこと)を見かけなかったか?」


才寿「お祖父様?いませんでした。お祖父様は安芸吉田にいるはずですが…」




そこへ家臣の二宮俊実(にのみやとしざね)が慌てて入ってきた。


俊実「殿!!吉田郡山城から報せがあり…大殿(元就のこと)がお亡くなりになりました!!」


元春「何っ!!」



元春は驚いたが、


元春「…先ほどの父上は遺言だったのか…」



そう言って夜空を見た。


綺麗な夜月だったのだ…






つづく…



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