猛将親父 〜第100話 才寿叩かれる〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



元亀2年(1571年)3月19日、元春は尼子(あまこ)再興軍方の米原綱寛(よねはらつなひろ)の居城、高瀬城(たかせじょう)を落城させた。


コアラ高瀬城はかつての尼子の防衛線である尼子十旗のひとつだったんだよ



元春は高瀬城に入城した。そこへ忍びの弥助(やすけ)がやって来た。


元春「弥助、父上(元就のこと)からの文か?」


弥助「此度は小早川隆景(こばやかわたかかげ)様でございます。」



隆景からの文には元就(もとなり)が花見ができるほど病が回復したので、一時本拠地の沼田に戻る旨が書いてあった。




元春「父上は花見をされているのか…よかった。」



そこへ…


「父上ぇ〜!!」


9歳になる子供が元春の元にやってきた。



元春「才寿(さいじゅ)…」


そう…この才寿丸が私、吉川広家である。


吉川広家



前年末に私は元春の陣に参陣し、初陣を果たしたのである。



才寿「この花を見てくだされ」


私は桜の木から花がついている枝を折って持ってきた。


才寿「綺麗でしょう。」



すると、


バシッ!!


元春は私を平手打ちしたのだ。


元春「才寿!花は寒い冬を経て見事に枝に花をつけたのだ。それを簡単に折るではない!!それに父が家臣と大事な話をしているところに無作法で来るとは何ごとか⁉︎」


才寿「…申し訳ございません…ただ父上に花を見てほしくて…」



元春は私を起こし、


元春「才寿、父上に綺麗な花を見せたい気持ちは嬉しく思うぞ。されど時と場所をわきまえるのだ。花はその咲いている木まで父を案内すればよい。わかったな?」


才寿「はい!」


元春「よし、ではあちらで控えておれ。」


私は叩かれたが、元春の言葉を嬉しく感じていた。




弥助「才寿丸様はヤンチャですな。」


元春「まったく…誰に似たのやら…」


弥助「それは…殿に…」


元春「弥助!何か言ったか⁉︎」


弥助「…(笑)いえ。ところで…尼子の山中鹿介(やまなかしかのすけ)は忍びの三郎(さぶろう)を失ってから勢いがないように思えますが…」


元春「うむ、攻めが雑になったように感じる。こちらは攻めやすいが…」





同年5月になり、元就の容体は再び悪化していった。


看護をしている隆景は元春と協議して京の医師を招聘することを決定した。


その使者に安国寺恵瓊(あんこくじえけい)が選ばれた。


安国寺恵瓊


恵瓊はその師、竺雲恵心(じくうんえんしん)が毛利と繋がりがあったことから、早くから毛利に仕えていた。


コアラ恵瓊さんは毛利の交渉人みたいなことをしていたね


この恵瓊が私と後に因縁深い関係となる。




元春は高瀬城から尼子再興軍と戦っている最中であった。



同年6月、夜、元春は高瀬城の庭にいて月を見ていた。




「…綺麗な月じゃのう…」


元春はその声の方を見た。


元春「誰だ⁉︎」



すると、月明かりに現れたのは、


元春「父上!!…」






つづく…





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