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現在の出雲大社
義久「鹿介、ここまででよい。」
鹿介「殿…私は…。」
義久「……もうよいのだ。毛利の力は結束力の強さだ。毛利家を吉川、小早川の2人がしっかり支えて体制ができておる。そなたはまだ若い、仕官の口はいくらでもあろう。」
鹿介「私には尼子のみです。」
義久「…その言葉は嬉しく思うぞ。されど前を向いて歩くのだ。…さらばだ。」
鹿介は義久の行列を平伏して見送った。
鹿介『…殿、わしは諦めませぬ。必ず再興してみせます。』
元春は月山富田城開城を見届けた後、他の尼子方の諸城の開城処理を行なった。
最後まで戦っていた熊野城(くまのじょう)も開城した。
熊野城は月山富田城の前に元就さんが攻めたけど落ちなかったんだ
元春は家臣の福原元正(ふくはらもとまさ)と開城した熊野城を見回っていた。
元正「殿、尼子が滅び、毛利は中国地方の大大名になりましたな。」
元春「うむ…安芸の一国人衆だった毛利がここまでなったがこれを守るために、これからはしっかり体制を整えねばならぬ。気は抜けぬぞ。」
そこへ元春の忍び弥太郎(やたろう)が現れた。
元春「弥太郎か、兄上(隆元のこと)の死で何かわかったのか?」
弥太郎「はい、隆元(たかもと)様が和智誠春(わちまさはる)殿の館に入った後、和智殿の下働きが1人いなくなっています。」
元春「和智の下働き、誰かわかるのか?」
弥太郎「三太(さんた)と申すもので新参者のようです。隆元様が和智殿の館に来る1ヶ月前ほどから下働きで仕えていたのです。」
元春「そのもの行方はわからないのか?」
弥太郎「調べましたがわかりませぬ。」
元春「…そのものが怪しい。弥太郎、引き続き調べるのだ。頼む。」
弥太郎「かしこまりました。」
元春は出雲に家臣を置き、久しぶりに自らの居城日野山城(ひのやまじょう)に帰った。
「父上〜お帰りなさいませ〜」
元春の迎えに走って来たのは幼い娘だった…
つづく…
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