猛将親父 〜第77話 虚しい開城〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。


毛利(もうり)軍は尼子(あまこ)に対して降伏を認める高札を立てた。


コアラ冬になって月山富田城(がっさんとだじょう)内の兵糧が底をつき始めたところで高札を立てたんだよね




それを見た尼子方の兵は集団で降伏してきた。降伏した兵の中には尼子の重臣、牛尾幸清(うしおよしきよ)、久信(ひさのぶ)の親子、佐世元嘉(させもとよし)、亀井安綱(かめいやすつな)らもいたのだ。



降伏してきた兵は毛利方が用意した粥に群がっていた。



これを見た元春は、


元春「重臣まで降伏してくるとは…城内の様子は酷いものと見なくともわかる…。」





城内では尼子義久(あまこよしひさ)が呆然としていた。側には山中鹿介(やまなかしかのすけ)がいた。


山中鹿介



義久「次々と家臣が降伏していく…全てはわしのせいだ……そなたは降伏しないのか?」


鹿介「わしはどこまでも尼子の家臣。尼子のための苦労は苦と思いませぬ。」


義久「…そうか、その思いはありがたいが…これ以上、残っている兵を苦しめたくはない。もはやこれまでだ。」


鹿介「殿…」




永禄9年(1566年)11月、義久は降伏、月山富田城の開城を決意した。



毛利元就(もうりもとなり)はこれを聞くと、元春と小早川隆景(こばやかわたかかげ)に、


元就「義久が降伏してきた。」


隆景「父上、義久には切腹を申しつけますか?」


元春「…隆景、ここは生かすべきであろう。戦は既に終わっておる。」



元春は虚しさを感じていた。


元就「元春の言うとおりだ。ここに義久の身柄は安堵する血判を用意した。義久は安芸国に移すのだ。」


元春「ありがとうございます。」





元就の血判は義久の元に送られ、月山富田城は開城した。


これにより出雲国内で抵抗していた尼子方の諸将も降伏してきた。



降伏した義久は元就と毛利方重臣らの前に出た。



義久「…尼子義久、毛利御家中の意向に従いまする。」


元就「うむ…この後は安芸国で休むがよい。」




義久は元就に平伏した。義久の後ろには尼子の家臣がおり、鹿介もいた。


鹿介『…諦めぬ…』


鹿介の表情は悔しさがあった。




ついに大名としての尼子は滅亡したのだ…






つづく…





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