猛将親父 〜第68話 怒鳴る元春〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次



天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



元春「松田誠保(まつだまさやす)は逃げたと⁉︎ 」

コアラ誠保さんは尼子(あまこ)方の白鹿城(しらがじょう)の城主で白鹿城は落ちて毛利軍に降伏したんだよ


元春の家臣、福原元正(ふくはらもとまさ)は悔しく言った。

元正「我らの兵が城に入ったところ、誠保の姿はなく、松田一族は自決しました。」




元春「一族を見捨てたのか…」

元春は誠保と合戦で対した時に「汚い毛利め!本城常光を謀略で亡き者にしたではないか!」と言ったことを思い出していた。

元正「殿、城に籠っていた牛尾久清(うしおひさきよ)はいかがいたしましょうか?」

元春「久清は逃げずにいたのか…月山富田城(がっさんとだじょう)に送ってやれ。戦う気があるなら再び向かってくるであろう。」




白鹿城を攻略した毛利(もうり)は日本海から島根半島の月山富田城への補給路を絶った。

尼子方は伯耆国からの補給路を確保しようと伯耆国内で毛利軍と激しく戦っていたが、尼子は毛利方の尾高城(おだかじょう)を落とせず、毛利が有利になっていた。

尾高城跡




元春は元就(もとなり)や小早川隆景(こばやかわたかかげ)のいる洗合城(あらわいじょう)に入った。




元就「補給路遮断はまもなく完成する。いよいよ月山富田城を攻める時ぞ。」


隆景「日本海側は水軍が封鎖しております。」


元就「月山富田城は難攻不落であるが、それを毛利が崩そうぞ。此度の合戦、隆元(たかもと)の長男、幸鶴丸(こうつるまる)と元春の長男、元資(もとすけ)の初陣といたす。」


元春「元資を⁉︎」


コアラ幸鶴丸くんは後の毛利輝元(もうりてるもと)さんだね


毛利輝元


吉川元資(後の吉川元長)


元就「うむ、幸鶴丸は元服した上で参陣させる。」


隆景「名はいかがいたしますか?」


元就「今、将軍足利義輝(あしかがよしてる)様に一字を頂けるよう手配しておる。まぁ待っておれ。」



元春は神妙な表情をしていた。そして、


元春「……父上、石見で亡くなった本城常光を謀殺されたのですか?」


元就「何…?」


元春「白鹿城の松田誠保と戦った時、謀略を持って殺されたと申しておりました。されど父上はわしに自害したと言いました。偽りだったのですか?」


元就「…そのとおりだ。嘘を言った。常光は毛利に因縁のある高橋家(たかはしけ)の一族。亡きものにせねば、いずれ毛利の災いとなる。」


元春「ならば、最初からそう申してくだされ!」


元就「大事は密かに行なうものだ。」


元春「大事なればこそ申してくだされ!わしが信じられませぬか⁉︎」



元春は元就の顔の間近で怒鳴ったのだ…





つづく…





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