猛将親父 〜第54話 降露坂の戦い〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️

目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



『…悪く思うな…』





そのものは眠っている元春に太刀で襲いかかった。



その瞬間!




元春は寸前で避けた。


「くっ!!」


元春「やはり来たか⁉︎ 弥太郎(やたろう)!」



元春を襲ったのは忍びの弥太郎だった。


コアラ弥太郎は温湯城(ぬくゆじょう)を攻めた時に城内に傷だらけで捕らえられていたんだ



元春「弥太郎!尼子晴久(あまこはるひさ)に命じられたのか⁉︎」


弥太郎「問答無用!!」


弥太郎は再び襲いかかった。



ガチッ!!!




元春は自らの太刀で弥太郎の太刀を叩き落とした。




そして弥太郎を殴り倒した。



元春は太刀を弥太郎に向けた。


元春「勝負は決した!」


弥太郎「……殺せ!!」


元春「弥太郎、なぜ尼子に仕えておるだ?梅とはお前の妹か?」


弥太郎「梅…尼子の人質になっておる。」


元春「やはりか…忍びから人質を取るとは…」


弥太郎「もうよい、早く斬れ!!」


元春「斬らぬ。」


弥太郎は驚いた。


元春「梅を助けよ。わしも手助けしよう。」


弥太郎「…なぜ、なぜ助けるのだ?」


元春「…妻の(ゆう)から弥太郎のことを頼まれておる。妹思いのものを殺すことはできぬ。」


弥太郎「優様…」


弥太郎は泣いた。





その後、毛利(もうり)軍は山吹城(やまぶきじょう)を攻めた。



コアラ山吹城は石見銀山(いわみぎんざん)を防衛するための城なんだ



毛利軍は14,000もの大軍であったが、山吹城の本常常光(ほんじょうつねみつ)の抵抗は思いのほか激しかった。



毛利元就(もうりもとなり)は山吹城陥落が容易でないと悟った。


その頃、九州の豊前国にある門司城(もじじょう)が大友義鎮(おおともよししげ)が攻め始めた。


大友義鎮(後の大友宗麟)


元就「これでは双方痛手をこう。一旦、こちらは退却をする。」



毛利軍は退却を始めた。この退却の際、降露坂(ころうざか)を下っていた毛利軍を尼子軍が追撃した。


この追撃は激しく、元就は命からがら敗走したのだ。


コアラこの戦いを降露坂の戦いっていうんだ



この戦いで元春の姿は消えていたのだ…






つづく…





にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村
コアラ宜しければバナー⬆️をクリックしてね