前回まではこちら⬇️
そのものは眠っている元春に太刀で襲いかかった。
その瞬間!
元春は寸前で避けた。
「くっ!!」
元春「やはり来たか⁉︎ 弥太郎(やたろう)!」
元春を襲ったのは忍びの弥太郎だった。
弥太郎は温湯城(ぬくゆじょう)を攻めた時に城内に傷だらけで捕らえられていたんだ
元春「弥太郎!尼子晴久(あまこはるひさ)に命じられたのか⁉︎」
弥太郎「問答無用!!」
弥太郎は再び襲いかかった。
ガチッ!!!
元春は自らの太刀で弥太郎の太刀を叩き落とした。
そして弥太郎を殴り倒した。
元春は太刀を弥太郎に向けた。
元春「勝負は決した!」
弥太郎「……殺せ!!」
元春「弥太郎、なぜ尼子に仕えておるだ?梅とはお前の妹か?」
弥太郎「梅…尼子の人質になっておる。」
元春「やはりか…忍びから人質を取るとは…」
弥太郎「もうよい、早く斬れ!!」
元春「斬らぬ。」
弥太郎は驚いた。
元春「梅を助けよ。わしも手助けしよう。」
弥太郎「…なぜ、なぜ助けるのだ?」
元春「…妻の優(ゆう)から弥太郎のことを頼まれておる。妹思いのものを殺すことはできぬ。」
弥太郎「優様…」
弥太郎は泣いた。
その後、毛利(もうり)軍は山吹城(やまぶきじょう)を攻めた。
山吹城は石見銀山(いわみぎんざん)を防衛するための城なんだ
毛利軍は14,000もの大軍であったが、山吹城の本常常光(ほんじょうつねみつ)の抵抗は思いのほか激しかった。
毛利元就(もうりもとなり)は山吹城陥落が容易でないと悟った。
その頃、九州の豊前国にある門司城(もじじょう)が大友義鎮(おおともよししげ)が攻め始めた。
大友義鎮(後の大友宗麟)
元就「これでは双方痛手をこう。一旦、こちらは退却をする。」
毛利軍は退却を始めた。この退却の際、降露坂(ころうざか)を下っていた毛利軍を尼子軍が追撃した。
この追撃は激しく、元就は命からがら敗走したのだ。
この戦いを降露坂の戦いっていうんだ
この戦いで元春の姿は消えていたのだ…
つづく…
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