猛将親父 〜第52話 元春浮かぬ〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



「石見銀山を手中にする」

石見銀山


毛利元就(もうりもとなり)は元春にそう言い切った。

コアラ1556年には忍原崩れ(おしばらくずれ)で尼子(あまこ)に石見銀山を取られたんだよね


しかし、元春は気乗りがしなかった。

元就「広大な領地を手にした毛利にとって石見銀山は必要なのだ。」

元春「父上、前回の失策がまだ解決できておりませぬ。」

元就「元春らしくもない。時期尚早と言うことはない。早く攻めねば尼子がますます力をつけることになる。」

元春「……わかりました。まずは石見銀山周辺の尼子方の城を落としていきます。」


元春が気になっているのは忍びの弥太郎(やたろう)のことだった。



元春は出陣の準備で自らの居城、日野山城(ひのやまじょう)に帰った。

日野山城跡


日野山城では正室、(ゆう)が出迎えていた。


優「殿、浮かない顔ですね。」


元春「…うむ。石見銀山攻めに出ねばならぬ。しかし、わしは無策だ…」


優「弥太郎のことを気にされてますね。居場所はわかりましたか?」


元春「わからぬ。尼子にいるのか、どうかもわからぬ。」


優「弥太郎は忍び。一ヶ所にいるわけがごさいませぬ。それより弥太郎の妹を探し助ければいかがですか?」


元春「弥太郎は妹のために尼子方にいるとすれば…よし、妹を救出しよう。」



元春は世鬼政時(せきまさとき)に弥太郎の妹の居場所を探すように命じた。




永禄元年(1558年)2月、元春は石見の温湯城(ぬくゆじょう)を落とすべく出陣した。





温湯城は尼子方の小笠原長雄(おがさわらながかつ)が守る城であった。


コアラ長雄さんは最初は大内義隆(おおうちよしたか)さんに従っていたんだけど、義隆さん亡き後は尼子に仕えたんだ。




長雄はすぐさま尼子に救援を求めた。


救援を聞いた尼子晴久(あまこはるひさ)は、


晴久「毛利め、懲りずに攻めてきたか…弥太郎!毛利を掻き回してこい!」


弥太郎「…はい。」





温湯城はなかなか落ちなかった。


永禄2年(1559年)5月になり、元春の軍勢に元就も合流し軍勢は12,000になった。





8月に、長雄は降伏し温湯城は開城した。



開城した城から元春の家臣、福原元正(ふくはらもとまさ)が慌てて駆けてきた。


元正「殿!殿!」


元春「どうした?そんなに慌てて」


元正「城の中の捕らえた兵の中に弥太郎がいました!」


元春「何⁉︎ 」



温湯城に弥太郎がいたのだ…





つづく…



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