猛将親父 〜第44話 攻略開始〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次





天下を競望せず…


わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。




天文24年(1555年)10月…


ピシッ!ピシッ!ピシッ!

「主君を討って八虐を犯した逆臣である!」



毛利元就(もうりもとなり)は陶晴賢(すえはるかた)の首を3度鞭で叩いた。


コアラ八虐(はちぎゃく)って謀反、謀大逆、謀叛、悪逆、不動、大不敬、不孝、不義の8つの罪だね



厳島の戦いで勝利した毛利軍は桜尾城(さくらおじょう)に凱旋し、敵将の首実検をしたのだ。




元春は晴賢の首が元就の鞭に叩かれたのを見て、討死した弘中隆包(ひろなかたかかね)の言葉を思い出していた。

『いずれ大内(おおうち)家を滅ぼす元就こそ真の謀反人になろう』




元春「父上、晴賢の首はどうされますか?」

元就「首は寺に丁重に葬ろう。敵将とはいえ、同じ時代を生き、同胞であったのだからな。」



晴賢は洞雲寺(どううんじ)に葬られた。

洞雲寺(広島県廿日市市)



毛利軍は首実検の後、軍議を開いた。その場には元春の他に毛利隆元(もうりたかもと)、小早川隆景(こばやかわたかかげ)らもいた。

元就「厳島では陶本隊は倒したが、別隊や晴賢が担ぎ上げた大内義長(おおうちよしなが)がまだおる。」

隆元「では周防、長門の攻略を急がねばなりません。」

元就「敵は大内義長に従う内藤や杉、それに晴賢の嫡男、陶長房(すえながふさ)らだ。」

元春「毛利全軍で攻めましょう。」

元就「いや、防長攻略はわしと隆元、隆景で行う。元春には他に頼むことがある。」

元春「わしに?それは尼子(あまこ)の抑えですか?」

元就「先に言うでない。尼子もそうだが、此度の戦で大内家が抑えていた石見銀山(いわみぎんざん)を抑え支配下にしてほしいのだ。」


現在の石見銀山


元春「石見銀山は今は大内家の支配が離れているはず、尼子に先んじて、こちらが抑えるわけですな?」

元就「銀山を抑えれば、経済的に尼子より有利になるであろう。元春、吉田郡山城(よしだこおりやまじょう)を守っている宍戸隆家(ししどたかいえ)と共に石見に向かうのだ。」

元春「わかりました。お任せください!」



元就、隆元、隆景は周防へ向かい、元春は吉田郡山城に入った。




吉田郡山城に入った元春は、いきなり隆家の正室であり姉のしんに手荒く迎えられた。


しん「元春!!こちらに来なさい!」

元春「姉上、凄い剣幕で…いかがなされた?」

しん「元春の嫁の態度は何ですか⁈ 姉である私に口答えをするのですよ!」

元春「口答え⁇一体何のことですか?」



そこへ隆家が割って入ってきた。

隆家「しん、やめないか!元春殿はこれから、わしと軍議をせねばらぬのだ。席を外せ!」

しん「殿(隆家のこと)が言うなら仕方ありませぬが…元春、あなたの嫁に言っておきなさい。わきまえよと!」


しんはその場を去った。

隆家「元春殿、許されよ。女同士の喧嘩にござる。」

元春「姉上も、我が嫁、(ゆう)も気が強うごさる…さて、隆家殿、石見銀山を抑えねばならぬ。」

隆家「うむ、軍議をしましょう」







つづく…





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