猛将親父 〜第39話 嵐は好機〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次





天下を競望せず…


わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



村上水軍(むらかみすいぐん)が毛利軍に付いた。





コアラ⬆️この画像は何年か前に村上水軍博物館に行った時に撮ったものだね


陶晴賢(すえはるかた)は村上水軍の船団が毛利方に向かっているのを厳島(いつくしま)から見ていた。


晴賢「くそっ!村上水軍なぞ無くとも、我が水軍でこと足るわ!」


同じく村上水軍の船団を見ていた陶軍の弘中隆包(ひろなかたかかね)は唖然としていた。

隆包『……したかあるまい』



隆包は既に覚悟を決めていたようだ。






この頃、元春の正室、(ゆう)は子を連れて吉田郡山城(よしだこおりやまじょう)に避難していた。

吉田郡山城跡


吉田郡山城には毛利元就(もうりもとなり)の娘、しんの婿、宍戸隆家(ししどたかいえ)が入って守っていた。


宍戸隆家

城には毛利隆元(もうりたかもと)の正室、あやと2年前に生まれた幸鶴丸(こうつるまる)もいた。

コアラこの幸鶴丸が後の毛利輝元(もうりてるもと)さんだね。

毛利輝元



優は瀬戸内海の方を見ながら、

優『殿(元春のこと)…御武運をお祈りしてますよ』



そこへしんの声が聞こえてきた。

しん「この戦に我が夫(宍戸隆家のこと)が郡山城の留守番とは…この役目は元春とかに任せればよいものを!」


この発言に優は引っ掛かった。

優「義姉上!!その御言葉は聞きづてなりませぬ。元春とか…はどういう意味ですか⁉︎」

しん「吉川家は山陰側を守る役目でしょ!だからが郡山城を守る役目だと言ったのです!!」


一触即発になったが、隆家とあやが割って入ってきた。

隆家「どちらが郡山城を守ろうとも、良いではないか⁉︎」

あや「郡山城を守るも立派なお役目です。お二人ともお控えなされ。」


優もしんも黙り込んだ。





天文24年(1555年)9月30日、地御前に陣を置いている毛利軍は厳島に渡海する準備をしていた。


元就「陣は3つに分ける。わしと隆元、元春らの第一陣、宮尾城(みやおじょう)の兵と合流する隆景(たかかげ)率いる小早川(こばやかわ)隊が第二陣、村上水軍を中心とした第三陣。」

元春「いよいよですな、武者震いいたします。」

隆元「元春、決死の戦ぞ。」



この日の夕方、雨が降り出した。


やがて風も強くなり暴風雨となった。


隆元「これでは渡海できい…父上、日を改めましょう。」


元就はジッと荒れた海を見て、

元就「今日は吉日!渡海するなら今が好機ぞ!」



皆、元就の言葉に驚いた。

隆元「この嵐、船を出せば全滅することもありまする!」

元就「違う!この嵐、陶は我らが渡海してくるとは思いもしないだろう。だからこそ、ここが最高の好機なのだ!」


元春は、

「わかりました!!皆、出陣いたす!!」




毛利軍は嵐の中、船を出したのだ…






つづく…






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