猛将親父 〜第20話 元春の嫁取り〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次





天下を競望せず…


わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。




元春が熊谷信直(くまがやのぶなお)の娘・(ゆう)と会ってから数日後…


吉田郡山城(よしだこおりやまじょう)の一室で毛利元就(もうりもとなり)は家臣の志道広良(しじひろよし)と児玉就忠(こだまなりただ)と話していた。


児玉就忠

コアラ就忠さんは行政手腕に優れていて元就さんが厚く信任されているんだよ


元就「…また井上元兼(いのうえもとかね)は出仕しておらぬのか?」

就忠「はい、体調がすぐれぬとか申しているようです。」

広良「元兼殿の一族は横柄な行動が多く、皆から苦情が絶えませぬ。」

元就「…困ったものだ…いずれは…」

井上元兼

元就は渋い顔をして口を逃した。


広良「ところで…殿は隆元(たかもと)様や元春様の嫁取りはいかがお考えですか?」

元就「おぉ、嫁取りか、隆元は嫡男であり、大内義隆(おおうちよしたか)様のお世話になりたいと思っておる。」

広良「それは良い。毛利は安芸国の有力国人。大内家としても繋がりをつけておきたいでしょうから。」

元就「元春は…就忠、元春はどう考えおるか、聞いてくれぬか?親のわしからは聞きにくいからの。」

就忠「かしこまりました。」



ところが…既に元春は動いていたのです。


元春は熊谷信直の居城、三入高松城(みいりたかまつじょう)にいた。

三入高松城跡

元春は信直に会っていたのだ。

信直「毛利の次男殿が信直に何用か?」

元春「信直!優殿をわしの嫁に頂きたい!」

信直「いきなりにきて何を言い出すかと思ったら…これは父上の元就殿もご承知か?」

元春「いえ、父にはまだ話しておりませぬ。されど、嫁を取るのは、この元春。自分の嫁は自分で決めとうございます。」

信直「ほぉ、噂に聞いたイノシシぶりだな。なぜにわしの娘を嫁に欲しがる?」


元春は先日の優と会ったことを話し、

元春「あの気強さ、そして優しさ…そこに惚れもうした!」

信直「…優に情けをかけているのではないか?」


コアラ優さんはこの辺りでは有名な不美人だったんだ


元春「情け…そんなこと考えておりませぬ。自らの命を張って子を助ける、そんな女子は日の本探しても優殿以外おりませぬ!」


そこへ優が入ってきた。



優「元春殿、私はこのような面相…それでも、気持ちは変わりませぬか?」

元春「わしは優殿の心が全てだと思っております。」

優「……父上、元春殿は悪いことをしたら、相手が百姓の子といえども頭を下げる透き通った方です。私は元春殿に嫁ぎとおごさいます。」

信直「わかった。元春殿、優を頼むぞ。」



元春は自ら嫁取りを決めたのだった…。





つづく…





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