猛将親父 〜第15話 次郎元服〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次





天下を競望せず…


わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。




天文12年(1543年)5月、月山富田城(がっさんとだじょう)から撤退した毛利元就(もうりもとなり)が吉田郡山城(よしだこおりやまじょう)に帰ってきた。


コアラ元就さんの所属する大内軍は寝返るものが続出して撤退を余儀なくされたんだよね



次郎(じろう、後の元春)は元就を居間に運ぶと、美し(よし)や隆元(たかもと)らが集まってきた。


隆元「父上、心配しました。」

元就「…帰ってこれた……隆元も無事で何よりだ。」


美しは涙を流していた。


元就「死を覚悟したが…渡辺通(わたなべかよう)がわしを諌め、わしの兜を被り、身代わりになった…通のおかげで、わしは生き延びた…。」


渡辺通


コアラ通さんは敵を惹きつけ討死したけど、その間に元就さんを逃したんだよ。元就さんは通さんの子を重用し忠義に報いたんだ。



元就「吉田の地に入って安心した。城がしっかり守られておったな。」

美し「次郎が殿や隆元がいない間、城の守備を強化しておりました。」

元就「次郎がやりおったか。よくやったぞ、次郎。」

次郎「いいえ、父上や兄上のご苦労に比べれば、当然のことにございます。」


そう言う次郎は照れていたようだ。






その夜、元就は隆元、家臣の志道広良(しじひろよし)と話し合った。


元就「此度の戦は惨敗だ。」

隆元「…これで大内(おおうち)を見限る国人衆が多くなるのでは…」

元就「憎いのは吉川興経(きっかわおきつね)だ。」

広良「興経が尼子(あまこ)から大内に鞍替えした時、間を持ったのは殿だったのに…騙していたとは…」


コアラ月山富田城の戦いは興経さんを始めとする一部の国人衆の寝返りが原因だね



元就「吉川はいずれは討つ…これからは我が毛利家を強化せねばならぬ。その為には毛利も、もっと海に出ねばならぬの。」

隆元「水軍の強化…と言うことですね。」





元就には、この時、毛利を支える両川(りょうせん)体制のことが頭にあったか?


コアラ毛利両川体制のことはいずれ出てくるよ



元就「ところで此度の次郎の城の守備は見事であった。」

広良「もう立派な武将にございます。」

隆元「元服ですな。」

元就「うむ、次郎を元服をさせよう。」





その年の8月、次郎は晴れて元服した。


元就「次郎、そなたは毛利の武士だ。名を与える。これより元春(もとはる)だ。」





次郎は毛利元春となったのである…







つづく…








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