猛将親父 〜第10話 隆元帰る〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次





天下を競望せず…


わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。




天文10年(1541年)1月に尼子(あまこ)軍が撤退した吉田郡山城(よしだこおりやまじょう)の城下は再建が始まっていた。

現在の吉田郡山城下

コアラ「吉田郡山城の戦い」で尼子軍が城下の街を焼き払ったんだよね



次郎(じろう、後の元春)も城下に出て、木材を運ぶ手伝いをしていた。



次郎「よいしょ!」


家臣の福原元正(ふくはらもとまさ)も一緒になって運んでいた。





そこへ、

「次郎!しっかり運べ!」



次郎は声の方向を見ると、


次郎「兄上!!帰ってきたのですね!?」


そこにいたのは次郎の兄、毛利隆元(もうりたかもと)であった。

毛利隆元



隆元「次郎、先の籠城戦では立派に初陣したと聞いておるぞ。」

次郎「いやぁ〜」


次郎は照れ笑いを浮かべていた。





隆元は城に入り、元就(もとなり)と会った。

元就「隆元、大内様での勤め、ご苦労であった。」

コアラ隆元さんは3年ちょっと大内に人質として山口にいたんだよ

隆元「いえ、先の合戦、父上こそ、ご立派でした。吉田の皆、よく戦い、私は誇りに思います。」

元就「大内様の様子はどうだ?」

隆元「尼子を撃退したことで出雲攻めの話で持ちきりです。」

元就「出雲攻めか…我らも出陣となるな。」

隆元「無論、そうなるでしょう。」


元就は少し浮かない表情をした。






尼子の居城、月山富田城(がっさんとだじょう)では当主詮久(あきひさ)が祖父経久(つねひさ)とひっそり話をしていた。


尼子経久


詮久「負け戦…申し訳ございません。」

経久「…過ぎてしまったことは、もう良い。この先が大事だ。尼子から国人衆が大内に流れてたが…」

詮久「いち早く体制を立て直し味方につけねば…」

経久「いや…大内は出雲に攻めてこよう。この出雲も固めて、大内を惹きつけるのだ。」

詮久「それでは大軍が大挙して攻めてきます。」

経久「国人衆を密かに味方につけて、ギリギリまで大内の味方のように見せかればよい。そして大内を裏切らせればよいのだ。そなたはその国人衆を手懐けよ。」

詮久「国人衆……吉川…吉川興経(きっかわおきつね)がよかろうと思います。」

経久「うむ…ぐふぅ、ぐふっ」

詮久「お祖父様!」

経久は既に病の身体であった。




山口の大内家では出雲攻めの準備が行われ、毛利家も出陣することになったのである…。





つづく…






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