世は争乱…
我は室町幕府、第9代征夷大将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)である。
永正元年(1504年)3月…
細川政元(ほそかわまさもと)は相変わらず修験道に励んでいた。
この時、政元の家臣・赤沢朝経(あかざわともつね)が反抗的な行動を見せていた。
赤沢さんは大和国方面の支配に尽力していたんだよね
政元は対立した朝経を抑えるため、家臣の薬師寺元一(やくしじもとかず)に朝経の籠る槇島城(まきしまじょう)を攻めるよう命じた。
政元『朝経め…落ちろ!』
政元は朝経を落とすよう念じていた。
ところが赤沢軍は城から撤兵したのである。
赤沢軍の動きを知った紀伊の畠山尚順(はたけやまひさのぶ)が槇島城及び、軍事の要所・淀古城(よとこじょう)を攻める動きを見せた。
政元は不信に感じた。
政元『朝経も尚順も動きがおかしい…』
そこで元一に命じ淀古城に入るように命じ、さらに元一の弟・薬師寺長忠(やくしじながただ)、香西元長(こうざいもとなが)を配置し、畠山尚順軍の攻撃に備えさせた。
香西元長さんは山城国下郡守護代なんだ。ちなみに赤沢朝経さんは山城国上郡守護代なんだよ。
9月になり、局面が変わった。
それを政元に忍びの紗奈(さな)が報せてきた。
紗奈「殿、思ったとおり元一が動き出しました。」
政元「やはりか…愚か者め!」
元一が赤沢軍を淀古城に引き入れ、高々と政元に謀反を仕掛けたのだ。
元一「我らは細川澄元(ほそかわすみもと)様を京兆家の当主として立てる!政元を倒す!」
政元「紗奈、長忠と元長はどうしている?」
紗奈「2人とも元一とは袂を分かち、淀古城を囲んでます。」
政元「よし!援軍を送ろう!後、尚順と阿波の動きを見張っておけ!」
政元は畠山尚順が槇島城や淀古城を攻める動きを見せたのは元一と同調しての行動だと最初からわかっていたようだ。
長忠、元長は援軍を得て、淀古城を落城させた。
淀古城では元一の家臣は自害。元一は、
元一「くっ!阿波に逃げて立て直せば…うっ!?」
元一は金縛りになったように体が動かなくなった。
元一『体が動かぬ!なぜだ!?』
そこへ長忠と兵が入ってきた。
長忠「兄上!もう逃げられませぬぞ!覚悟なされ!」
元一は長忠らに捕らえられ、京へ送られたのだ…。
つづく…
次回をお楽しみに〜
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